出版社内容情報
人生の末期、親と子の立場は逆転する。両親を看取った看護師が本音で描く、親の老いと衰えへの戸惑い、怒り、葛藤。親子だから難しい実親の驚愕の変化!どうしようもない現実に何ができる?
看護師歴30年の著者は72歳の父親、80歳の母親(女性評論家の吉武輝子)を見送りました。「老いと病は人を変える」と500人以上の患者を看取ってきた著者は書きます。酸素ボンベを使わざるをえない状況なのに「あなたには迷惑をかけない!」と言って出かけようとする母親に振り回される周囲。「人の手を煩わせてまで、なんて思っていても、たぶん年を重ねれば宗旨替えするに違いない。人間はそうそう潔くはできていない」いつの間にか親を怒ってばかりの鬼娘になってしまい、親と子の立場が逆転する思いもよらない現実!「両親の送り方」に正解はないのでしょうか。
1章 死ぬのも死なれるのも未体験
2章 老いと病は人を変える
3章 やるだけのことはやった満足感
4章 女は人生の最終コーナーをどう回るか
宮子あずさ[ミヤコアズサ]
1963年、東京都に生まれる。1983年、明治大学文学部中退。1987年、東京厚生年金看護専門学校卒業。2000年に父、2012年に母を見送った。母は女性評論家の吉武輝子。1987年から2009年まで東京厚生年金病院に勤務し、内科、精神科、緩和ケアなどを経験。看護師長も7年つとめた。勤務のかたわら大学通信教育で学ぶ。2013年、東京女子医科大学大学院博士後期課程修了。博士(看護学)。現在は精神科病院で訪問看護に従事するかたわら、大学非常勤講師、執筆活動をおこなう。
著書には『看護師という生き方』(ちくまプリマー新書)、『訪問看護師が見つめた人間が老いて死ぬということ』(海竜社)などがある。
内容説明
人生の末期、親と子の立場は逆転する。両親を看取った看護師が本音で描く、親の老いと衰えへのとまどい、葛藤、泣き笑い。そして最期のとき!実の親だからこそむずかしい!やったという満足感を得られるのか!?
目次
第1章 死ぬのも死なれるのも未体験(死をどのように迎えるか;あきらめの達人だった父の死 ほか)
第2章 老いと病は親を変える(親と子の立場が逆転するとき;老いと病気で衰えていくパターン ほか)
第3章 やるだけのことはやった満足感(母の最後に後悔なし;親から解放されるということ)
第4章 上手に老いてゆくために(いつまで働きつづけるか;人生のリスクと向きあう ほか)
著者等紹介
宮子あずさ[ミヤコアズサ]
1963年、東京都に生まれる。1983年、明治大学文学部中退。1987年、東京厚生年金看護専門学校卒業。2000年に父、2012年に母を見送った。母は評論家・作家の吉武輝子。1987年から2009年まで東京厚生年金病院(現JCHO東京新宿メディカルセンター)に勤務し、内科、精神科、緩和ケアなどを経験。看護師長も七年つとめた。勤務のかたわら大学通信教育で学ぶ。2013年、東京女子医科大学大学院博士後期課程修了。博士(看護学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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