内容説明
百年前、こんな面白い雑誌があった!アナーキーで猥雑、自由奔放、変幻自在…『女の世界』を初紹介!『女の世界』は、「男も読む女性雑誌」として創刊。国家主義・社会主義、芸妓から華族夫人、作家・実業家も登場、ゴシップ、スキャンダルから女性の権利、政治まで、清濁併せ呑む自由が溢れていた。
目次
1 『女の世界』―清濁併せ呑む猥雑な魅力(ゴシップから評論まで;「新しい女」たち;番附と点取表;実業之世界社とは;心中、駆け落ち;女性作家たち;女性記者、社会主義者;終焉へ)
2 さまざまな大正女性雑誌(女性雑誌概観―武器は書くことだけだった;『番紅花』―帝国劇場の楽屋で生まれた雑誌;『ビアトリス』―第二の『青鞜』を探して;前期『女人藝術』―長谷川時雨と岡田八千代、二人だけの文芸誌;『女性改造』―「新しい男」による女性誌の行方)
特別収録 大正婦人録
著者等紹介
尾形明子[オガタアキコ]
東京に生れる。早稲田大学大学院博士課程修了。近代日本文学、特に自然主義文学と女性文学を専門とし、長谷川時雨主宰「女人芸術」「輝ク」を発掘・研究した。東京女学館大学教授を経て、現在、文芸・評論活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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