感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
川越読書旅団
23
ロシアの20世紀(1900年から2000年まで)を、著者マイケル・ホダルコフスキー氏の歴史認識から一年ごとにイベントを拾い上げ詳述する歴史解説書。ロマノフ朝との絡みも含め、現近代のロシア史を鳥瞰するに有効な1冊2024/06/15
katono
1
20世紀のソビエト共産主義による統治(実験)は一体、何だったのだろうか?ソ連は少なくとも一時的に世界の左翼運動の中心で、民衆(少なくとも労働者階級と農民)にとって理想的な社会を実現する建前だったはずだが。この本の記述が正しいとすると、その実績は専制的な指導者による圧政と人権侵害の連続、東欧諸国への侵略にしか見えない。この本の範囲は超えているが、21世紀はプーチンによる専制体制の確立と他国への侵略と核による恫喝。ロシアの風土とその国民に問題があるのか?共産主義の影響か?またはその相乗効果なのか?良書。2023/07/06