感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
古本虫がさまよう
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ほぼ毎日、日記日誌形式で、日々の取材模様が綴られている。「保守派の論客・ルヴェル」は2006年4月に82歳で死去。その少し前に、彼の『反米主義の固定観念』という本が日本で訳出された。しかし、翻訳タイトルも酷かったのは記憶しているが、山口さんによると、「誤訳が多い」「同書の肝心要の箇所」がまったく逆に訳されているとの指摘が2003年5月17日付けでなされている。 「まったく知らない訳者に個人的恨みはないが、あまりにもヒドイので出版社に注意したほかルヴェルにも通知した」とある。そんな発見が随所にある日記。2022/06/05