内容説明
地中海研究の世界的第一人者による「海における人間の歴史」の決定版。
目次
4 第四の地中海―1350‐1830年(ローマ皇帝になろうとした者たち―1350‐1480年;西方での変化―1391‐1500年;神聖なる同盟と神聖ならざる同盟―1500‐50年;アクデニズ(白き海)をめぐる戦い―1550‐71年
地中海の無法者たち―1571‐1650年
絶望のなかのディアスポラ―1560‐1700年
他者を鼓舞する―1650‐1780年
ロシアの視点からの眺め―1760‐1805年
ディ、ベイ、バショー―1800‐30年)
5 第五の地中海―1830‐2014年(二つはいつか交わる―1830‐1900年;ギリシア人と非ギリシア人―1830‐1920年;オスマン帝国の退場―1900‐18年;四・五都物語―1900‐50年;「我らが海」再び―1918‐45年;ばらばらになった地中海―1945‐90年;最後の地中海―1950‐2014年;結論 海を渡る;〈附〉いかに地中海の歴史を書くか―来日講演)
著者等紹介
アブラフィア,デイヴィド[アブラフィア,デイヴィド] [Abulafia,David]
1949年生。ケンブリッジ大学大学院歴史学博士課程修了、Ph.D.。現在、同大学名誉教授、英国学士院会員。世界の地中海史研究を40年以上にわたって牽引し、ケンブリッジ大学地中海史教授を20年近く務めた。2011年にAllen Lane、2012年にPenguin Booksより出版された『地中海と人間―原始・古代から現代まで』は、10以上の言語に翻訳され、英国学士院賞とMountbatten Maritime Awardを受賞している
高山博[タカヤマヒロシ]
1956年。エール大学大学院歴史学博士課程修了、Ph.D.。専攻は中世地中海史。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授。R.Lopez Memorial Prize、サントリー学芸賞、地中海学会賞、マルコ・ポーロ賞を受賞、紫綬褒章受章
佐藤昇[サトウノボル]
1973年生。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。専攻は古代ギリシア史。現在、神戸大学大学院人文学研究科准教授
藤崎衛[フジサキマモル]
1975年生。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。専攻は中世教会史・イタリア史。現在、東京大学大学院総合文化研究科准教授。地中海学会ヘレンド賞を受賞
田瀬望[タセノゾム]
1983年生。コートダジュール大学社会・人文・芸術・文学研究科博士課程修了。博士(近現代世界の歴史と文明)。専攻は近世・革命期フランス史、フリーメイソン史。現在、東京大学大学院人文社会系研究科研究員。フランス・フリーメイソン研究センター(IDERM)2020年フリーメイソン研究賞・博士論文賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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