内容説明
関東大震災以後、『国難来』(1924.4)、『政治の倫理化』(1926.9)に続く最後の書き下ろし。幻の名著!政治的・思想的遺書!本書は、西洋哲学と東洋思想をつなぎ、国家には道徳が、政治には倫理が不可欠なものであることを示す。現在の日本の国家、政治の現状をまさに洞察する書。
著者等紹介
後藤新平[ゴトウシンペイ]
1857年、水沢(現岩手県奥州市)の武家に生まれ、藩校をへて福島の須賀川医学校卒。1880年、弱冠23歳で愛知病院長兼愛知医学校長に。板垣退助の岐阜遭難事件に駆けつけ名を馳せる。83年内務省衛生局に。90年春ドイツ留学。帰国後衛生局長。相馬事件に連座し衛生局を辞す。日清戦争帰還兵の検疫に手腕を発揮し、衛生局長に復す。98年、児玉源太郎総督の下、台湾民政局長(後に民政長官)に。台湾近代化に努める。1906年9月、初代満鉄総裁に就任、満鉄調査部を作り満洲経営の基礎を築く。08年夏より第2次・第3三次桂太郎内閣の逓相。その後鉄道院総裁・拓殖局副総裁を兼ねた。16年秋、寺内内閣の内相、18年春外相に。20年暮東京市長となり、腐敗した市政の刷新、市民による自治の推進、東京の近代化を図る「八億円計画」を提唱。22年秋アメリカの歴史家ビーアドを招く。23年春、ソ連極東代表のヨッフェを私的に招き、日ソ国交回復に尽力する。23年の関東大震災直後、第二次山本権兵衛内閣の内相兼帝都復興院総裁となり、再びビーアドを緊急招聘、大規模な復興計画を立案。政界引退後は、東京放送局(現NHK)初代総裁、少年団(ボーイスカウト)総長を歴任、「政治の倫理化」を訴え、全国を遊説した。1929年遊説途上、京都で死去
楠木賢道[クスノキヨシミチ]
1961年生、大分県中津市に生まれる。筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科満期退学、博士(文学)。大分県立芸術文化短期大学専任講師、筑波大学教授等を歴任。現在は吉林師範大学教授、公益財団法人東洋文庫研究員。東洋史専攻。2013年から後藤新平研究会に参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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