内容説明
仏教的天動説や自給自足論、「ランプ亡国論」を唱導した、幕末・維新期の僧侶にして思想家、佐田介石。その生涯と言動を通じ、圧倒的な西洋化に蹂躙される近代日本の苦闘を裏面から照射する。異貌の僧、初の本格評伝。
目次
プロローグ 真夏の狂宴―博覧会と須弥山宇宙
第1部 それでも大地は平らである 1818‐1867
第2部 近代は土足でやって来た 1868‐1875
第3部 建白から説法へ 1875‐1881
第4部 旅路の果て 1882
エピローグ 棺を覆いて―死後の反響
著者等紹介
春名徹[ハルナアキラ]
作家、歴史研究者。1935年東京生まれ。1959年東京大学文学部東洋史学科卒業。『にっぽん音吉漂流記』(晶文社、1978年)で大宅壮一ノンフィクション賞。神奈川文学振興会(神奈川近代文学館)評議員、日本海事史学会理事、南島史学会・熊本近代史研究会各会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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