出版社内容情報
古代から連綿と続き、20世紀半ばに潰えた、男の幻想の系譜
現実存在としての女性に対して、聖性を担わされ、「手の届かぬ存在」として神話や文学のなかで独自に位置づけられてきた「乙女」たち。その「乙女」たちの姿を丹念にあとづけ、肉体をもつ現実の存在として女性への欲望と対極的な「乙女」たちに託された、男性のプラトニックラブ幻想(ロマンチシズム)を炙り出す。『娼婦』『男らしさの歴史』と表裏を為す表象の系譜を「感性の歴史家」コルバンが縦横に描く最新作!
アラン・コルバン[アランコルバン]
著・文・その他
山田 登世子[ヤマダトヨコ]
翻訳
小倉 孝誠[オグラコウセイ]
翻訳/解説
内容説明
古代から近代まで西洋史を貫く、プラトニック・ラヴ幻想。現実的存在としての女性に対して、聖性を担わされてきた「夢の乙女」たち。「娼婦」「男らしさ」の歴史を鮮やかに描いてきたコルバンが、神話や文学作品に象徴的に現れる「乙女」たちの姿をあとづけ、「乙女」たちに託された男性の幻想の系譜を炙り出す。
目次
アルテミス/ディアーナ―ギリシア神話・ローマ神話
ダフネ―ギリシア神話
アリアドネ―ギリシア神話
ナウシカ―ホメロス『オデュッセイア』
イズー―ベルール『トリスタン物語』
ベアトリーチェ―ダンテ『新生』『神曲』
ラウラ―ペトラルカ『カンツォニエーレ』
ドゥルシネア―セルバンテス『ドン・キホーテ』
ジュリエット―シェイクスピア『ロメオとジュリエット』
オフィーリア―シェイクスピア『ハムレット』〔ほか〕
著者等紹介
コルバン,アラン[コルバン,アラン] [Corbin,Alain]
1936年フランス・オルヌ県生。カーン大学卒業後、歴史の教授資格取得(1959年)。リモージュのリセで教えた後、トゥールのフランソワ・ラブレー大学教授として現代史を担当(1972‐1986)。1987年よりパリ第1大学(パンテオン=ソルボンヌ)教授として、モーリス・アギュロンの跡を継いで19世紀史の講座を担当。同大学名誉教授。“感性の歴史家”としてフランスのみならず西欧世界の中で知られており、多くの後続世代の歴史学者たちをまとめる存在としても活躍している
山田登世子[ヤマダトヨコ]
1946年生。愛知淑徳大学名誉教授。専門はフランス文学。2016年死去
小倉孝誠[オグラコウセイ]
1956年生。慶應義塾大学教授。専門は近代フランスの文学と文化史。1987年、パリ第4大学文学博士。1988年、東京大学大学院博士課程中退。監訳書に、コルバン他監修『身体の歴史』(全3巻、日本翻訳出版文化賞受賞)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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