出版社内容情報
プーチン3部作、遂に完結! 3/18ロシア大統領選!
4期目なるのか?! 3/18ロシア大統領選! それぞれ大好評を博した「人間的考察」「内政的考察」に続き、そのイデオロギーによらず、手段を選ばない外交の側面から、プーチンの内実に本格的に迫る決定版! ロシア研究の碩学が描き出す、ウラジーミル・プーチンという男の実像。プーチン3部作、遂に完結!
木村 汎[キムラヒロシ]
著・文・その他
内容説明
ロシア・ゲート、シリア介入、クリミア併合―プーチンの狙いは何か?プーチンは世界をどう捉えているか?内政の停滞をよそに、世界を相手に危険な外交攻勢を続ける“プーチン・ロシア”。我が国ロシア研究の泰斗が、膨大な資料と事例をもとに、その真意を読み解く。第32回正論大賞受賞者による、「人間篇」「内政篇」に続く三部作、遂に完結!
目次
主体
装置
論理
特徴
武器輸出
ソフト・パワー
EEU(ユーラシア経済連合)
ハイブリッド戦争―ロシアvsウクライナの闘い
アジア太平洋
中国
中国リスク
ブレグジット―英国EU離脱の影響
中東
オバマ
トランプ
著者等紹介
木村汎[キムラヒロシ]
1936年生まれ。京都大学法学部卒。米コロンビア大学Ph.D.取得。北海道大学スラブ研究センター教授、国際日本文化研究センター教授、拓殖大学海外事情研究所教授を経て、北海道大学および国際日本文化研究センター名誉教授。専攻はソ連/ロシア研究。2016年、第32回正論大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゲオルギオ・ハーン
26
著者のプーチン研究三部作の一つ。時期的には2009~2017年頃を扱っている。プーチン関連本をいろいろと読んでいる方が数あるプーチン本の中でしっかりしているものの一冊と紹介していたので読みました。一番興味深い点はウクライナ関連。プーチン政権としてはEEU(ユーラシア経済連合)に最低限の経済規模感を出すために加盟させたかったが、クリミア侵攻と南西地域への侵攻でウクライナの反ロシア感情がとても高まる。短期的な利益を重視し、長期的な視野を欠いているという政権の特徴がこの一件に現れているという考察に鋭さを感じた。2022/10/27