出版社内容情報
ピケティ格差論へのレギュラシオンからの応答! フランスを代表する経済学者が提言!
多様で、かつ相互依存する世界のなかで「不平等」をどう理解し、どう乗りこえるべきか? そして、日本における「不平等」の特殊性とは何なのか? レギュラシオンの旗手は、現代世界の病変にどう斬り込むのか!? ピケティ格差論へのレギュラシオンからの応答。
ロベール・ボワイエ9月中旬来日予定!
ロベール・ボワイエ[ロベールボワイエ]
●ロベール・ボワイエ(Robert Boyer)
1943年生。パリ理工科大学校(エコール・ポリテクニック)卒業。数理経済計画予測研究所(CEPREMAP)および国立科学研究所(CNRS)教授,ならびに社会科学高等研究院(EHESS)研究部長を経て,現在は米州研究所(パリ)エコノミスト。
著書に『レギュラシオン理論』『入門・レギュラシオン』『第二の大転換』『現代「経済学」批判宣言』『世界恐慌』〈レギュラシオン・コレクション〉『1 危機――資本主義』『2 転換――社会主義』『3 ラポール・サラリアール』『4 国際レジームの再編』(共編著)『資本主義vs資本主義』『ニュー・エコノミーの研究』『金融資本主義の崩壊』『ユーロ危機』(以上いずれも藤原書店)『レギュラシオン』(ミネルヴァ書房)などがある。
横田 宏樹[ヨコタヒロキ]
●横田宏樹(よこた・ひろき)
1977年生。旭川大学准教授。パリ第13大学博士課程,CEPN(パリ北大学経済研究所)。企業理論。訳書に,アマーブル『五つの資本主義』(共訳)他。学会報告に「レギュラシオン理論の企業論に向けて」進化経済学会部会 2005年7月,他。
山田 鋭夫[ヤマダトシオ]
●山田鋭夫(やまだ・としお)
1942年生。現在,名古屋大学名誉教授。名古屋大学大学院経済学研究科博士課程満期退学。理論経済学。著書に『さまざまな資本主義』(藤原書店),『金融危機のレギュラシオン理論』(共著,昭和堂)他。共編書に『戦後日本資本主義』(藤原書店)他。
内容説明
レギュラシオニストによる初の体系的・歴史的な“日本の不平等分析”も収録、不平等の縮小に向けた政策を提案!ピケティ『21世紀の資本』の不平等論における貢献と限界を示し、不平等論へのレギュラシオン的アプローチの可能性を提示!
目次
第1章 アメリカにおける経営者報酬の高騰―そのミクロ的およびマクロ的分析(はじめに;企業統治と株主価値―伝統的な見方は観察結果と一致しない ほか)
第2章 ピケティ『21世紀の資本』を読む(資本と不平等の関係についての要約―経済学者の信念との別離;長期歴史統計への讃歌 ほか)
第3章 不平等レジームの世界的多様性と相互依存性―中国、アメリカ、ヨーロッパ、そしてラテンアメリカ(はじめに―ラテンアメリカ地域における経済史的転換点;中国―現代の産業革命、そしてクズネッツ曲線再訪 ほか)
第4章 デンマーク型フレキシキュリティからの教訓―ヨーロッパ型福祉国家の動揺と模索(はじめに;歴史的比較的観点からみた国民的社会保護システム ほか)
第5章 日本型不平等レジームの変容と独自性(日本における二つの不平等時代―戦争による断絶 一九三八~四五年;賃金型不平等レジームのゆっくりとした漂流 ほか)
著者等紹介
ボワイエ,ロベール[ボワイエ,ロベール] [Boyer,Robert]
1943年生。パリ理工科大学校(エコール・ポリテクニック)卒業。数理経済計画予測研究所(CEPREMAP)および国立科学研究所(CNRS)教授、ならびに社会科学高等研究院(EHESS)研究部長を経て、現在は米州研究所(パリ)エコノミスト
山田鋭夫[ヤマダトシオ]
1942年生。名古屋大学名誉教授。名古屋大学大学院経済学研究科博士課程満期退学。理論経済学
横田宏樹[ヨコタヒロキ]
1977年生。旭川大学経済学部准教授、CEPN(パリ北大学経済研究所)研究員。2013年パリ第13大学大学院経済学研究科博士課程修了。博士(経済学)。企業論・制度経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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