「大正」を読み直す―幸徳・大杉・河上・津田、そして和辻・大川

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「大正」を読み直す―幸徳・大杉・河上・津田、そして和辻・大川

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  • サイズ B6判/ページ数 260p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784865780680
  • NDC分類 210.69
  • Cコード C0021

出版社内容情報

昭和全体主義の始まりを大正に見る
「大正を問い始めた私は、やがて大正が創り出した、全体主義的昭和という時代の中に自分は生み落とされたのではないかと考えるようになった」。
昭和に思想史的問いを向け続けてきた著者が、幸徳秋水・大杉栄の抹殺、河上肇の『貧乏物語』と貧困・格差論、津田左右吉の「神代史」史料批判と和辻哲郎による『古事記』復興、大川周明による「日本精神」の呼び出しから、大正時代から昭和戦前につながる国家権力の横暴を読み出す。

【著者紹介】
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内容説明

なぜ「大正」を今、読み直さなければならないか?幸徳秋水・大杉栄の抹殺、河上肇『貧乏物語』と貧困・格差論、津田左右吉の「神代史」史料批判と和辻哲郎による『古事記』復興、大川周明による「日本精神」の呼び出しから、戦争へとつながる国家権力の暴走が大正時代にすでに兆していたことを読み解く。

目次

なぜいま大正なのか
「大逆事件」とは何であったのか―田中伸尚『大逆事件―死と生の群像』を読む
「大逆事件」その物語と証言
幸徳秋水とアナーキズム―「直接行動論」とは何か
大杉栄と“無類の思想”―いま大杉を読むこと
大杉栄と二つの批判的先見性
河上は“貧乏”を再発見したか―河上肇『貧乏物語』を読む
河上は『貧乏物語』をどう廃棄したのか―河上肇『第二貧乏物語』を読む
“貧困・格差”論と「資本主義」の読み方
「神代史」は「作り物語」である―津田左右吉『神代史の研究』を読む
津田「神代史」研究と“脱神話化”の意味―津田左右吉『神代史の研究』再読
和辻哲郎と『古事記』の復興―和辻「日本古代文化」論と津田批判
大川周明「日本精神」の呼び出し―大川周明『日本文明史』を読む

著者等紹介

子安宣邦[コヤスノブクニ]
1933年川崎市生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学大学院博士課程(倫理学専攻)修了。文学博士。大阪大学名誉教授、日本思想史学会元会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

BLACK無糖好き

11
「大正」は「大衆社会」成立の時代であり、その「大衆デモクラシー」が昭和の全体主義国家成立に繋がったと著者は見る。著者にこの問題関心を動機づけたのはハンナ・アーレントの「全体主義」論であったとの事。本書は国家に抹殺された幸徳・大杉の封印された思想、河上の「貧乏物語」とマルクス「資本論」の関連、津田の「神代史」批評、和辻の「古事記」復興論、大川の「日本精神」の呼び出し等が、現代の視点から改めて考察されている。大杉のいう"近代国家が民主主義に引導を渡した"との件に背筋が寒くなる。藤原書店らしい作品。2016/06/23

かんがく

10
大逆事件を大正デモクラシーの始まりとして、吉野や美濃部などの王道ではなく大杉や河上を主軸に置く構成は面白いが、全体的にふわふわとしている上に一章ごとの内容が物足りなく感じた。2020/08/12

keint

9
本書では大正時代に活動していた思想家たちの著作を読み解くことにより、大正時代を見直す試みがなされている。それぞれの思想家について名前しか知らないレベルでも問題なく読めた。最後に出てくる大川周明や北一輝らの国家社会主義や右派思想の理解には無政府主義者や社会主義者についても知見を深める必要があると感じた。2020/02/15

MrO

1
5年ぶりの再読。今回の方が、衝撃が大きい。なぜなんだろう。この5年間での状況の変化が、読書への何らかの準備を用意したのだろうか。2021/08/07

MrO

0
国家主義を準備する時代として、大正を捉えているが、他人事でない。2016/06/23

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