出版社内容情報
世代を超え種を超えた「共生」の思想
代表作『沈黙の世界』などで、知られざる海の驚異を映像に捉え、人類の海洋観を刷新した世界的な海洋学者・映像作家ジャック=イヴ・クストー(1910-1997)。クストーが最期まで訴え続けた「未来世代の権利」とは何か。本邦初訳の自伝及び世界に訴えたユネスコでの講演記録により、世代を超え種を超えた共生の思想の核心に迫る。
【著者紹介】
●服部英二(はっとり・えいじ)1934年生まれ。京都大学大学院にて文学修士。同博士課程修了。仏給費留学生としてパリ大学(ソルボンヌ)博士課程に留学。1973~94年ユネスコ本部勤務、首席広報官、文化担当特別事業部長等を歴任。その間に「科学と文化の対話」シンポジウムシリーズ、「シルクロード・対話の道総合調査」等を実施。94年退官後、ユネスコ事務局長顧問、同事務局長官房特別参与、麗澤大学教授を経て、現在、麗澤大学比較文明文化研究センター客員教授、道徳科学研究センター顧問、地球システム・倫理学会会長、比較文明学会名誉理事。1995年フランス政府より学術功労章オフィシエ位を授与される。著書に『文明の交差路で考える』(講談社現代新書、1995年)、『出会いの風景――世界の中の日本文化』(1999年)『文明間の対話』(2003年)『文明は虹の大河』(2009年、共に麗澤大学出版会)『対話の文化』(鶴見和子との共著、藤原書店、2006年)ほか。
内容説明
代表作『沈黙の世界』などで、“海”の驚異を映像を通じて初めて人類に伝えた、ジャック=イヴ・クストー(1910‐1997)。「生物多様性」と同様、「文化の多様性」が人類に不可欠と看破したクストーが最期まで訴え続けた「未来世代の権利」とは何か。“海からの使者”の遺言。世界的海洋学者・映像作家クストーの全体像を初紹介!
目次
第1部 クストーが語る(地球の将来のために;文化と環境;インタビュー・人口増加と消費激増が地球資源に致命的負荷)
第2部 クストーの生涯―J‐Y・クストー『人、蛸そして蘭』抄(探検への情熱;宇宙の中でただ一人;個人の危機管理 ほか)
第3部 未来世代の権利と文化の多様性(未来世代への責任と、文化の多様性;未来世代の権利のための請願;未来世代に対する現存世代の責任宣言 ほか)
著者等紹介
服部英二[ハットリエイジ]
1934年生まれ。京都大学大学院にて文学修士。同博士課程修了。仏給費留学生としてパリ大学(ソルボンヌ)博士課程に留学。1973~94年ユネスコ本部勤務、首席広報官、文化担当特別事業部長等を歴任。その間に「科学と文化の対話」シンポジウムシリーズ、「シルクロード・対話の道総合調査」等を実施。94年退官後、ユネスコ事務局長顧問、同事務局長官房特別参与、麗澤大学教授を経て、麗澤大学比較文明文化研究センター客員教授、道徳科学研究センター顧問、地球システム・倫理学会会長、比較文明学会名誉理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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