猫とビートルズ

雨樹 一期【写真】/今 一生【文】

金曜日（2016/12発売）

• サイズ B6判／ページ数 95p／高さ 19cm
• 商品コード 9784865720167
• NDC分類 767.8
• Cコード C0076

目次

Ｙｅｓｔｅｒｄａｙ―母を失った少年の痛みが作り出した名曲
Ｏｂ‐Ｌａ‐Ｄｉ，Ｏｂ‐Ｌａ‐Ｄａ―人生は続くよ、どこまでも。だから成長しよう
Ｌａｄｙ　Ｍａｄｏｎｎａ―子だくさんのシングルマザーは「週末娼婦」に！？
Ｍａｘｗｅｌｌ’ｓ　Ｓｉｌｖｅｒ　Ｈａｍｍｅｒ―不条理な世の中だけど、自分らしく生きていこう
Ｓｈｅ’ｓ　Ｌｅａｖｉｎｇ　Ｈｏｍｅ―与えるだけで満足する親から避難する娘
Ｎｏｒｗｅｇｉａｎ　Ｗｏｏｄ―燃えやすいノルウェイ産の木造家屋には火をつけろ！
Ｗｈｅｎ　Ｉ’ｍ　Ｓｉｘｔｙ‐Ｆｏｕｒ―一緒に老いてゆこうと歌った男の恋愛歴
Ｅｌｅａｎｏｒ　Ｒｉｇｂｙ―あなたもいつかは身寄りもない貧困高齢者？
Ｏｃｔｏｐｕｓ’ｓ　Ｇａｒｄｅｎ―ひきこもりたくなる気持ちを歌にする
Ｔａｘｍａｎ―国民負担を増やす無能な政治家は、「質問税」までむしりとる！？
Ｒｅｖｏｌｕｔｉｏｎ―憲法も変えてやるなんていう野望をわらえ！
Ｙｅｌｌｏｗ　Ｓｕｂｍａｒｉｎｅ―「友だちじゃない」隣人と幸せに暮らそう

著者等紹介

雨樹一期［アマキイチゴ］
１９７７年、大阪府生まれ。プロ・トイカメラマン、観覧車写真家。無類の愛猫家。「ＳＯＲＡ　Ｓｙｎｅｓｔｈｅｔｉｃ　Ｄｅｓｉｇｎ　Ｓｔｕｄｉｏ」のアートチームメンバー。デザイン科卒。在学中に「国際照明デザインコンペ」入賞。そらとぶ猫フォトコンテスト優秀賞受賞、犬めくりカレンダー金賞受賞。トイカメラならではの色彩と、淡く鮮明な表現を自在に操り、写真を通してどこか懐かしくポエティックな視覚世界を表現する写真作家。アーティストやペット写真の撮影、カメラの個人レッスン、トイカメラの講師など、幅広い活動を展開中

今一生［コンイッショウ］
１９６５年、群馬県生まれ。フリーライター、編集者。ソーシャルデザイン／ソーシャルビジネスの普及・広報のため、イベント・セミナーを全国で開催する他、ブログやｔｗｉｔｔｅｒなどで情報を発信中（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[mae.dat]

ねこ棚とビートルズ棚を作っている身としては、儂得でしか無いタイトルに手を出さざるを得ませんでした。でもやはりと言うか、ねことビートルズの間には何の関連性も無く。文章を担当されている今さんは、ビートルズメンバーが労働階級出身である事、当時のリバプールの産業は斜陽気味であった事に相当なシンパシーを抱いている様に感じられますね。そして歌詞と社会問題をやや強引に結び付けている嫌いも無きにしも非ず。ただ、生涯の遊びとして、全ビートルズ楽曲ハイパー意訳を目指す者として、幾らかのエッセンスは頂戴する事になるのかと。

2023/09/02

[ウチケン]

表紙にヤラレた。帯の「権力の犬にはならニャイ！」にも目を惹かれた。そして、何故かビートルズとの取り合わせときたら迷わず買った。写真集かと思ったら、「ビートルズの歌詞から読み解く現代社会の問題（高齢化・格差・税金・改憲など）を一緒に考えてみませんか。」といった著者からの社会参加を呼びかけるエッセー。ビートルズに限らず、洋楽の歌詞（訳）を殆ど気にせず聴いている私からすれば、「成る程ねぇ。」と感心したり気付かされたりと興味深い面もあったが、読み終わってみれば、やはり癒しの猫達のページばかりめくっているのである。

2017/02/05