出版社内容情報
古文書は文化財として貴重な歴史的な資産であり、万全な保存措置が講ぜられ十分に活用されることによってはじめてその価値が発揮されるものである。
本書には昭和59年3月22日付で東京都の有形文化財(古文書)に指定された中村中氏所蔵の古文書の一部を収録した。
中村家は小田原北条氏の家臣であったが、天正18年7月の小田原落城とともに油平村に土着し、後に名主役に就任した子孫は代々村役人を勤めていた。同家所蔵の古文書(1038点)は近世初期以降の秋川流域の歴史的動向、および江戸時代の初めこの地に来往土着した土豪的農民(中村氏)の歴史的変遷を理解する上から極めて貴重な史料群である。
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