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はしがき
終戦後の東京市員は一挙に進駐して来た連合軍の人々と接して戦前の外人に対する感情とは非常に違ったものをもつようになったと思う。又その後のいろいろな土地や住宅の問題などから、基地とか特別な地域とかといった感じも充分に味わった人もあった。
ここにとりあげた築地居留地は東京の一角、現中央区の明石町に開かれた外人の居留地のことであるが、この僅かな天地を通して幕末から明治にかけて、市民がいろいろのことを感じ、味わった点では恐らくその性質は異なるにしても今と同じようであったろう。
http://www.soumu.metro.tokyo.jp/01soumu/archives/0604t_kiyo04.htm