内容説明
善悪平等に救うという仏の立場から、自力を捨てた他力の愚者の姿を説き、関東大震災に遭われた九條武子様の歌より、諸行無常の現実と自己の力なさを信知した仏の真実の世界を語る。
目次
自力を捨てて本願に帰す(短い言葉に多くの内容が;法然聖人以前の仏教理解;感性がよくなるということ;幸・不幸は受けとめ方の違い;易行難信の浄土門;善悪平等の教え;愚癡に還って極楽に生まれる;愚者になりて往生す)
諸行無常から仏様の真実の世界へ―九條武子様の歌より(関東大震災に遭われた九條武子様のこと;築地界隈と築地本願寺のすべてを焼き尽くす;命を奪う津波と火災;お経の地獄界が現実世界に起こる;阿鼻叫喚の地獄界を受け止める;仏様の覚りの世界を信じて疑わない心;身にしみて諸行無常を納得できたとき;われのみぞ知る、見えない仏様の世界)
著者等紹介
天岸淨圓[アマギシジョウエン]
1949(昭和24)年生まれ。本願寺派布教使、行信教校講師、大阪教区東住吉組西光寺住職
淺田恵真[アサダエシン]
俗名・正博。1945(昭和20)年生まれ。本願寺派勧学、龍谷大学名誉教授(博士文学)、大阪教区天野南組因念寺住職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
- ほつまつたゑ 〈上巻〉