出版社内容情報
藤原家の創始者・藤原不比等を中心に、日本国家創建から平安朝の成立・展開を歴史的な権力論として分析すると同時に、最澄と空海の宗教思想、万葉集から「世界文学」としての平安王朝文学への流れを追う、哲学者ならではの広い視野にたった画期的な一冊。
内容説明
日本史をつくった男、そしてもっとも成功した政治家・藤原不比等(ふじわらのふひと)。その光と影を描き世界文学として平安文学を位置づける。
目次
序章 「日本」国の創建
第1章 「日本史」を創った男
第2章 不比等の政治「哲学」
第3章 藤原不比等の日本史
第4章 「日本人」とは「日本語」を持つ「国・国人」のことだ
第5章 最澄と空海―日本宗教の自立をめざして
第6章 紫式部―世界文学の成立、あるいは時代小説の可能性
第7章 清少納言―「日記」文学とはなにか?
著者等紹介
鷲田小彌太[ワシダコヤタ]
1942年、白石村字厚別(現札幌市)生まれ。1966年大阪大学文学部(哲学)卒、73年同大学院博士課程(単位修得)中退。75年三重短大専任講師、同教授、83年札幌大学教授。2012年同大退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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