出版社内容情報
きっと世界がちがってみえてくる
実力派詩人・批評家が世界史の深部を探る
殺戮、戦争、国家、権力……自明のことがみるみる自明性を失っているのを目の当たりにしている現在、詩的発想は、既知のことばを踏み破るように「世界の変質」を言い当てる。
〝もともと殺戮は戦争とは関係がなく、戦争は国家とは関係がなく、国家は権力とは何の関係もないのではないか? これらはたがいにまったく別系列の概念なのではないか? すくなくとも現在、私たちはすでにそれらを別々に考えるべき、あたらしい段階にいるのではないか?〟……「あとがき」より
内容説明
きっと世界がちがってみえてくる。殺戮、戦争、国家、権力…自明のことがみるみる自明性を失っていくのを目の当たりにしている現在、詩的発想は、既知のことばを踏み破るように「世界の変質」を言い当てる。
目次
聖戦遂行型戦争機械について
二〇一〇年一一月のパラグラフ
ハイブリッド純粋
北緯五〇度
占領状態について
ユーラシア・アレンジメント
一九四四年アーレントのシオニズム論から現在へ
著者等紹介
瀬尾育生[セオイクオ]
1948年名古屋に生まれる。評論集に『戦争詩論1910‐1945』(平凡社・やななし文学賞)『詩的間伐―対話2002‐2009』(稲川方人との共著・思潮社・鮎川信夫賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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