内容説明
「非常時」の思考に「?」時代の転換・画期に、吉本隆明はいかにして旧態然とした定型思考を乗り越えてきたのか。戦後思想のあり方、資本主義の「現在」や「反格」「反原発」をめぐる議論、古典論、宗教思想を中心に完全解説。「対処はクール」を吉本隆明に学ぶ。
目次
「非常時」の思考に足を掬われるな
吉本隆明 戦後思想の代名詞
吉本隆明 資本主義の「現在」
消費資本主義の論理
吉本隆明 技術とは何か
西行 死後、流行作家になった理由
親鸞 宗教の名による宗教の否定あるいは「信」の構造の転換
戦後思想の橋頭堡―吉本隆明
吉本隆明 大衆の無意識を読む―戦後思想の総体を独力で駆け抜けた論争家
吉本隆明の最後の遺訓は「反原発は猿だ!」である
戦後思想の目録と吉本隆明―21世紀を拓く思考
『吉本隆明』(三一書房)「あとがき」
『吉本隆明』(私家デジタル版 第3版)「あとがき」
書評
吉本隆明の「遺言」
著者等紹介
鷲田小彌太[ワシダコヤタ]
1942白石村字厚別(現札幌市)生。66大阪大(文・哲)卒、73同院博中退。75三重短大講師、80教授、83札幌大教授(哲・倫理)、2012同退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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