内容説明
一八二七年、ウィーンで偉大な音楽家が死んだ。ルートヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン。彼の死後、遺書と共に一通の古びた手紙が発見された。“私の不滅の恋人へ…”。ほとばしる情熱が綴られたこの手紙は、若き日も彼が最も愛した恋人へあてたものであった。遺書には、この“不滅の恋人”に全ての財産を贈ると記してあった。秘書・シンドラーは、彼の最後の望みを果たすべく、“不滅の恋人”を探し始める…。世界中から賞賛されながら、誰にも心を開くことがなかった孤独な魂を、唯一、震えさせた“不滅の恋人”とは一体誰なのか。ベートーヴェンの秘められた愛と魂の物語。
感想・レビュー
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3
1827年、ウィーンで偉大な音楽家が死んだ。ルートヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン。彼の死後、遺書と共に一通の古びた手紙が発見された。ほとばしる情熱が綴られたこの手紙は、若き日の彼が最も愛した恋人へ宛てたもの。遺書には、この“不滅の恋人”に全ての財産を贈ると記してある。秘書・シンドラーは、彼の最後の望みを果たすべく、“不滅の恋人”を探し始める ---同名映画を鑑賞後、原作本を読了。秘められた恋の謎を追うごとに、世界中から賞賛されながらも、誰にも心を開くことのできなかった彼の心の深淵が伺える一冊。
あきひと
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意外に知られていないマエストロの人となりや人生の物語。人並みに女性に恋をするが、我儘で粗暴で上手に人付き合いが出来ないため周囲の人々を深く傷付け壊してしまう。晩年のボロボロな時に第九のような歓喜を含んだ曲を作れるものなのですね。2015/12/25