出版社内容情報
「良い演技」の根拠はどこにあるのか?チェーホフの創作、カフカの舞台化で高い評価を受けてきた演出家の実践的演出・演技論。「良い演技」の根拠はどこにあるのか?
チェーホフ、ベケット、ワイルダーらの戯曲を縦横無尽に再構成した独自の創作。ワークショップの手法によりカフカのテキストを舞台化した群を抜く連作。これらにより、読売演劇大賞優秀作品賞、同優秀演出家賞、湯浅芳子賞、毎日芸術賞千田是也賞、紀伊國屋演劇賞個人賞などを受賞、高い評価を受けてきた演出家の実践的演出・演技論。
Ⅰ ぼくの演劇ゼミナール ▼文学座にいた頃▼最初のワークショップ▼MODEを始める▼スタニスラフスキー▼演技のスタンダードを考える▼地域演劇、公共劇場▼カフカでワークショップを
Ⅱ チェーホフの遊び方 ▼チェーホフの作り方
Ⅲ カフカの作り方 ▼カフカ作品の誘惑▼演出家のメモ▼稽古場日記より
Ⅳ MODEの方法 ▼大人げないダメ出し▼世の中の出来事と私の創作▼劇作家として不思議な存在 ほか
内容説明
「良い演技」はどこにあるのか?高い評価を受けてきた演出家の実践的演出・演技論。
目次
第1章 ぼくの演劇ゼミナール(文学座にいた頃新劇の演技;最初のワークショップ ほか)
第2章 チェーホフの遊び方(チェーホフの作り方―松本修はどのようにしてチェーホフを演出してきたか、その作り方を明かす;『旅路の果て』改訂版演出ノート ほか)
第3章 カフカの作り方(カフカ作品の誘惑―現代演劇のテキストとして;演出家のメモ―『城』 ほか)
第4章 MODEの方法(大人げないダメ出し「高校演劇」;大人げないダメ出し「プロデュース公演」 ほか)
著者等紹介
松本修[マツモトオサム]
演出家、俳優。1955年、札幌市生まれ。文学座の俳優を経て、1989年に演劇集団MODEを設立、演出に専念。チェーホフ、ベケット、ワイルダーなどの海外戯曲を独自のワークショップで再読、現代日本の劇として上演する。1997年より世田谷パブリックシアターのアソシエイトディレクター。同劇場で2001年、1年間にわたるワークショップを経てカフカの小説『アメリカ(失踪者)』を舞台化。以降、カフカ作品を多数上演。読売演劇大賞優秀作品賞、同優秀演出家賞、湯浅芳子賞、毎日芸術賞千田是也賞、紀伊國屋演劇賞個人賞などを受賞。代表作に『逃げ去る恋』など。近畿大学文芸学部芸術学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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