内容説明
中国史書に解明の鍵を発見!孔子が書いた『春秋』の叙述伝統を継承する中国史書には、独特の記述スタイルが存在する。そのルールに従って難解な『魏志』「倭人伝」を徹底的に解読。邪馬台国をめぐる数々の争点を論理的にクリアし、画期的な結論を導き出す。歴史教科書の書き換え必至!
目次
序章 未完の謎解き
第1章 魏志の再発見へ
第2章 中国史書の論理に学ぶ
第3章 『魏志』里程記事を読む
第4章 三世紀の実相
第5章 一大率と伊都国王について
第6章 東アジアの中の倭国
付録
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
魚京童!
11
九州だってさ。2018/09/24
あきのぶ
2
納得。少なくとも大和説はダメと改めて思った。今まで宇佐説派だったが、こちらに転向しようかな。2019/11/21
_kragen_
1
イヤー面白い。今まで読んだ邪馬台国の本で一番面白い。「矛盾があるので書き間違い、読み間違い」とされてきたことを、はじから作者の意図として読み解き説明していき、最後は古事記神話まで妄想。良質のミステリー。2020/09/08
メロンパンナ
1
何だこの凄さは。中国の史書の読解について他の追随を許さない、ディープかつ広範な知識に裏打ちされた本。脱帽どころか血反吐吐いて倒れるレベル2019/07/26
inaryoXD11
1
魏志倭人伝の内容、邪馬台国はどこにあったのか、卑弥呼の死についてなど、魏志が書かれたときに採用されているであろう、春秋の筆法を解読することにより、解き明かしている。また、他の記述と比べることによる「史の成文」をメインに解き明かしている。冒頭で筆法とはどんなものかの紹介があり、これまでとは異なる結論だが、読んでいるとそういうことかと、答えを先読みできる。読みやすく分かりやすい内容でした。2019/05/20