出版社内容情報
自然哲学、社会経済哲学、歴史哲学を内包した異色の学問!フツーの倫理学が教えない「鷲田倫理学」。「資本主義」「民主主義」って?自然哲学、社会・経済哲学、歴史哲学を内包した異色の学問
フツーの倫理学が教えないことを解く「鷲田倫理学」
「欲望」や「エゴイズム」はなぜ肯定されなければならないのか?
世に流通する「資本主義」「民主主義」「消費社会」の誤解を正し、新たな知を構築する
★人間は動物とどこが違うのか、なぜ倫理が必要なのか ★資本主義は人間にとって最適なシステムである(資本主義は悪ではない) ★民主主義の原理はエゴイズム=基本的人権であり欲望を肯定する、よって民主主義は資本主義にフィットする ★日本資本主義は西欧資本主義と平行的発展をしてきた ★日本社会にも民主主義はあった ★社会主義は欲望をエゴイズム=非人間性として否定し、人間を否定 ★しかし社会主義にも可能性はある ★消費資本主義の「現在」?浪費が人間の本性だ
1▼人間の生命力、あるいは、人間はなぜ倫理を必要とするのか
2▼資本主義の生命力
3▼日本資本主義の生命力
4▼社会主義の崩壊と社会主義の可能性
5▼消費資本主義の倫理
鷲田 小彌太[ワシダ コヤタ]
哲学者。
主著『日本人の哲学』(全5巻、言視舎)ほか著作多数。近著は『死ぬ力』(講談社現代新書)など。
内容説明
「欲望」や「エゴイズム」はなぜ肯定されなければならないのか。一般的な倫理学を超え、社会・政治・経済・歴史哲学を内包する鷲田倫理学を講義の形式で展開。日本社会の特質と日本人の底力を引き出す快作。
目次
0 開講の辞―倫理学を身近なものにするために
1 人間の生命力、あるいは、人間はなぜ倫理を必要とするのか(動物の生命力、あるいは、なぜ動物は倫理を必要としないのか;人間個体の生命力;人間社会の生命力)
2 資本主義の生命力、あるいは、資本主義はなぜ倫理を必要とするのか(資本主義は、人間の生命力にとって、最適システムである;資本主義と民主主義の結婚;資本主義に最適な倫理)
3 日本資本主義の生命力、あるいは、日本資本主義の倫理(日本資本主義は、西欧資本主義と、平行的発展をした;日本民主主義の特質;日本資本主義の倫理)
4 社会主義の崩壊と社会主義の可能性、および、その倫理(社会主義が目指したものと実現したもの―社会主義の理念と現実;社会主義の倫理;社会主義の可能性)
5 消費資本主義の倫理(浪費が人間の本性だ;「バブル」と崩壊;消費社会の倫理)
著者等紹介
鷲田小彌太[ワシダコヤタ]
1942年、白石村字厚別(現札幌市)生まれ。1966年大阪大学文学部(哲学)卒、73年同大学院博士課程(単位修得)中退。75年三重短大専任講師、同教授、83年札幌大学教授、2012年同大退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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