内容説明
ヒロシマには「騙し」と「歪曲」とが満ちている。初めは「早く終戦に導いてアメリカの若い兵隊の死傷を防ぐため」だった。のち「多数の日本人をもまた無益の死から救うため」へと拡張された。問題は、だれがいつ何のために、どんな方法で住民を攻撃したか…なのである。原爆は、「落ちた」のではなく、「落とされた」のだ。しかも一瞬にして命を断ち切るだけでは満足できず、死者数をさらに増やすため、落下傘の列を見世物にして、人びとを死へとおびき出した―これがヒロシマの空に開いた落下傘の真相である。
目次
第1章 戦場と化した母国
第2章 広島市・1945年8月6日
第3章 被爆後の日々
第4章 一度は消した記憶
第5章 原爆製造と使用の全容
第6章 犠牲者名簿と隠れた下手人
第7章 歴史の修正主義と史実主義
第8章 落下傘を見詰めた眼
著者等紹介
河内朗[コウチアキラ]
昭和4(1929)年、広島市生まれ。勤労動員中の中学4年生時、被爆炎上中のヒロシマ市街地を歩く。広島大学機械、明治大学政経、会計士補、米国コロンビア大学ビジネス大学院卒。(ニューヨーク在)国際連合本部財務局財務官28年間、愛知学泉大学経営学部教授(国際関係論)14年間。税務大学、大阪外国語大学院講師など。月刊言論誌論文数篇/国際特許数件(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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