マインドフルネスの背後にあるもの―存在神秘の覚醒をめぐるクロストーク

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  • サイズ 46判/ページ数 193p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784865641448
  • NDC分類 104
  • Cコード C0010

出版社内容情報

今、哲学こそがマインドフルネスを必要としている。日本を代表する哲学者が訴える、マインドフルネスの隠された真実

内容説明

マインドフルネスの最終地点=存在神秘の覚醒は、存在を肯定し、存在への畏敬の思想を培い、世界の歪みをただすための確かなよりどころとなる。神の国と新・神の国という人類史を形作った二世界モデルの崩壊後に現われた「今ここ」。いつかどこかへ向かう視線が崩壊すると、いやでも視線は刻一刻の「今ここ」の瞬間に向かうしかない。「今ここ」をめぐる哲学者、僧侶、医師による対話。

目次

第1部 提題(存在神秘の覚醒―マインドフルネスの哲学的深化;支配体制と時代背景;いまだ気づかれざる魅力と可能性;存在神秘の証明)
第2部 鼎談(古東哲明×藤田一照×熊野宏昭・司会 貝谷久宣;なぜ、今マインドフルネスなのか;有心と無心のマインドフルネス;質疑応答)

著者等紹介

古東哲明[コトウテツアキ]
1950年生まれ。京都大学哲学科卒業後、同大学院博士課程修了。現在、広島大学名誉教授。専門は、哲学、現代思想

藤田一照[フジタイッショウ]
1954年、愛媛県生まれ。東京大学教育学部教育心理学科を経て、大学院で発達心理学を専攻。院生時代に坐禅に出会い深く傾倒。二八歳で博士課程を中退し禅道場に入山、二九歳で得度。三三歳で渡米。以来一七年半にわたってマサチューセッツ州ヴァレー禅堂で坐禅を指導する。2005年に帰国し現在も、坐禅の研究・指導にあたっている。Starbucks、Facebook、Salesforceなど、アメリカの大手企業でも坐禅を指導する。曹洞宗国際センター第二代所長

熊野宏昭[クマノヒロアキ]
1960年、石川県生まれ。東京大学医学部卒。医学博士。臨床心理士。現在早稲田大学人間科学学術院教授・応用脳科学研究所所長。マインドフルネスやアクセプタンスなどの技法を含む「新世代の認知行動療法」について、とくに医療場面において短期間で大きな効果を挙げることを目指した研究と実践を行っている

貝谷久宣[カイヤヒサノブ]
医療法人和楽会理事長、パニック障害研究センター所長。医学博士。1968年、名古屋市立大学医学部卒業後、ミュンヘンのマックス・プランク精神医学研究所に留学。岐阜大学医学部助教授、自衛隊中央病院神経科部長を経て、1993年、なごやメンタルクリニック開院。1997年、赤坂クリニック理事長となる。パニック障害や社交不安障害治療の第一人者として、幅広く活躍中。著書・翻訳書・監修書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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