出版社内容情報
仏教の開祖・釈迦(ブッダ)とキリスト教の開祖イエス・キリスト、東西宗教の二大スターを原点をひもときながら、解説するガイドブック。
内容説明
仏教とキリスト教をザックリ理解する!仏教の開祖とキリスト教の開祖―それぞれの個性とエッセンスを、原典をひもときながら、わかりやすく解説するガイドブック!
目次
ブッダとキリストABC
1 ブッダ編(ブッダの生涯―王宮を出て苦行へ;ブッダの指導―悟りをめざす教団;ブッダと菩薩の神話―輪廻と救済)
2 キリスト編(イエスと社会―「神の国」の福音;キリストの神話―奇跡的な生と死;キリストの神学―救済と審き)
著者等紹介
中村圭志[ナカムラケイシ]
1958年、北海道小樽市生まれ。北海道大学文学部卒業、東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学(宗教学・宗教史学)。編集者・翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりんご
30
うーん、観点は面白かったのだけれど、どことなく内容が薄い気がしました。キリスト教の教えと仏教の考えを比べて、共通項を見いだそうとするのはいいんだけれど、聖書について勉強中の私が読んでも、その解釈は違うんじゃ?と思う部分があって。もっとも、著者があとがきに記しているように、この本をきっかけに専門的な本にあたればいいのだけれどね。ざっくりとは理解できるので、入門としてはいいかと思います。2017/08/19
アルカリオン
12
「本書の特徴は、仏教とキリスト教をセットにすることで、とくに後半において相互参照するような書き方をしているところにある」とある通り、仏教経典と聖書における類似エピソードの解説が興味深い▼聖書の「放蕩息子の帰還」は法華経の家出息子の寓話に似ているが、対照的な面もある。前者では、息子は口で反省し、その場で神に赦されるが、後者では息子は何も言わずに仕事を誠実にこなすことで長い時間の修行を行う。前者は反省、後者は修行に重きを置いていると言えそうだ。(位置No.1788/2131)2021/03/05
バケツ
3
双方断片的にしか知らなかったので一度に情報が整理されて大変ためになった。類似エピソードの比較やスタンスの違いも興味深く読めた。随分かわいい表紙だが満足のいく内容だった。ここから他の書籍も参考にしつつ仏典や新約聖書を実際に読んでいきたい。2023/04/24
takao
2
ふむ2021/04/13
ちゃっぴ
1
ざっくりとだが、俯瞰のためにはとてもわかりやすい。 仏教とキリスト教を見るにつれ、自分はあくまで日本人というか、仏教に神道要素を混ぜた感覚を持っているんだなと実感。 キリスト教の意識が社会・コミュニティに対する愛のように見え、仏教は自分自身への理解の深化というように見えた。 ただ、どちらも苦しみの多い世の中で精神的に耐えられない時、超越的な者に救いを求めるのか、流れに逆らうことが苦しみの原因でありのままを受け入れれば楽になれるとするのかという、脳の機能としての面白さを感じた2018/12/02