僧侶が語る死の正体―死と向き合い、不死の門を開く、五つの法話

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 315p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784865640656
  • NDC分類 184
  • Cコード C0015

出版社内容情報

死は、必ずある。死は、経験できない。死には、正体がある。

内容説明

私たちは死を怖れる。死を避け、先延ばしする。しかし死は誰にでも、必ず訪れる。そして、死を経験した人は、誰もいない。死とは何か。誰も知らず、しかし誰もが怖れる。2500年前、ブッダは死の正体を見破った。その正体とは、何か―

目次

第1章 生死の微積分(「生」と「死」を図式化する;西洋と東洋の死後観を比較する;生死を微積分で考える;道元禅師の教え)
第2章 よく生きること、よく死ぬこと(タイ仏教の風景;ルアンポー・カムキアン師との出会い;カムキアン師の教え;ルアンポーの死にゆく姿;ブッダが教えた三つの死)
第3章 死と“物語り”(「往生伝」を読む;道としての“死では終わらない物語”;来世の物語と死後の世界ブーム;現代人にとっての“死では終わらない物語”)
第4章 死に向かって生きる(死のわからなさ;自己と死と存続;死の否定と受容)
第5章 命への執着を捨て、生と死を理解する(「生」と「死」で成り立つ命;「生きたい」も「死にたい」も無意味;「死」と「私」の問題;よい死に際のために)

著者等紹介

ネルケ無方[ネルケムホウ] [Naradevo,Phra Yuki]
1968年、旧西ドイツ・ベルリン生まれ。曹洞宗・安泰寺住職。16歳で坐禅と出会い、1990年に留学生として来日。兵庫県にある安泰寺に上山し、半年間修行生活に参加。大学のドクターコースを中退し、1993年に安泰寺で出家得度、「ホームレス雲水」を経て、2002年より安泰寺堂頭(住職)。国内外からの参禅者・雲水の指導にあたっている

ナラテボー,プラユキ[ナラテボー,プラユキ] [Sumanasara,Alubomulle]
1962年、埼玉県生まれ。タイ・スカトー寺副住職。上智大学卒業後、タイのチュラロンコン大学大学院に留学し、農村開発におけるタイ僧侶の役割を研究。1988年、瞑想指導者として有名なルアンポー・カムキアン師のもとで出家。以後、開発僧として、瞑想指導者として活動

釈徹宗[シャクテッシュウ]
1961年、大阪府生まれ。浄土真宗本願寺派・如来寺住職。相愛大学教授。NPO法人リライフ代表。龍谷大学大学院、大阪府立大学大学院博士課程を修了後、大阪府池田市・如来寺住職になる。また認知症高齢者のためにグループホームを運営するなど、多彩な活動を展開

南直哉[ミナミジキサイ]
1958年、長野県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、大手百貨店勤務を経て、1984年に曹洞宗で出家得度。同年、福井県の大本山永平寺へ入門。2003年まで約20年の修行生活を送る。現在、福井県霊泉寺住職、青森県むつ市の恐山菩提寺院代(山主代理)を務める

スマナサーラ,アルボムッレ[スマナサーラ,アルボムッレ]
スリランカ上座仏教(テーラワーダ仏教)長老。1945年、スリランカ生まれ。13歳で出家得度。国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭をとる。1980年に来日。駒澤大学大学院博士課程を経て、現在は(宗)日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝道と瞑想指導に従事している。朝日カルチャーセンター(東京)の講師を務めるほか、NHKテレビ「こころの時代」などにも出演(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

akihiko810/アカウント移行中

23
5人の著名な僧侶と「死」について考える本。禅僧・南直哉の項目だけ読む。印象度B  生きてる人は「死んだ経験がない」(生き返った人も結局は死んではいない)から、死については生きてる限り絶対にわからないし、語りえない。そして「死」が根拠なきように同じく、その裏側の「生」も根拠はない。仏教は、その根拠なき「死」を(そして「生を」)受容して生きる技。自己にたしかな根拠などなく、根拠がないまま自己を受容していくのだ、という南老師の「いつもの」話である。が、それが心地よい2023/07/10

乱読家 護る会支持!

4
5人の著名な僧侶と一緒に死について考える本。南直哉さんの「仏教は、苦しみを消すのではなく、苦しむ自分を消去する」には、ドキリとしました。。。解決したくても、折り合いをつけたくても、考えても考えても前には進めない問題が人生は次から次へ襲いかかってくる。意味や自己への執着を捨てる、、、出来るかな、、、でもともかく、いつでも死ねるように生きるしかない。。。2019/02/10

ミニジロー

2
生と死は一体のもので、死がなければ生もないという当たり前のことに気づかせてくれる。近代合理主義のせいで当たり前のことが見えにくくなったのか。「生と死を微分で考える」「死では終わらない物語」「死体と遺体と死者」「死に向って生きる技」「死なんて放っておけ」などが印象に残った。2017/01/02

まさひーる

1
☆3.5 死を前提にした「生」について語った本。釈徹宗氏や南直哉氏が述べる人生における「物語」を私達は意識しなければならないと感じた。ただ生きるということの重要性が静かに染み込んでくる読後感がある。2019/01/26

osakanazuki44

1
医師、ホスピス関係者と同じくらい死に接する機会が多いだろう僧侶。死体と死者は違う。死ぬ経験をしていないのだから、死後の世界を語れる者はいない。臨死体験も死にかけただけで死んではいない。2018/12/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11176891
  • ご注意事項

最近チェックした商品