出版社内容情報
森の聖者が語る、やすらぎへの道。タイの森林派僧侶として高名なアチャン・チャーは、音楽の達人のように法を説きました。
内容説明
気づきを絶やさず、とらわれず、穏やかに生きる。心というものは、もともと揺れ動かず、穏やかなものです。ちょうど一枚の葉が静止しているかのように―。風が吹くと、葉は揺れ動きます。心が揺れ動くのも、心が感覚や感情にとらわれ、そのあとを追いかけるからです。あとを追いかけなければ、揺れ動くことはないのです。
目次
「心」について
ブッダダンマの道
1 戒律―道徳と感覚の制御(ダンマとともに歩む;善い心を育てる;感覚との接触―智慧の泉;律(ヴィナヤ)の理解
スタンダードを保つ
なぜ、ここにいるのか?
欲の激流
二つの道)
著者等紹介
チャー,アチャン[チャー,アチャン] [Chah,Ajahn]
1918年生まれ。タイ出身の高僧。偉大な賢者として世界中の法を探求する人々から尊敬され、親しまれている。森林派の主要な僧院ワット・パー・ポンと外国人修行者のための国際森林僧院ワット・パー・ナナチャットをタイに設立。その後、欧米でも仏教の伝道に尽力し、現在では世界中に200以上もの分院がある。1992年逝去
出村佳子[デムラヨシコ]
石川県生まれ。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Taiyo
17
[シーラ/戒律]1.嘘や悪口を言わない、正しい言葉を使う。2.盗みを働かない。3.いかなる生き物も殺さない。4.酒や麻薬などを摂取しない。5.性的な不義を働かない。(人生を幸せに生きるための土台)2018/07/16
ミー子
2
タイの高僧アチャン・チャーの、世界的に読まれている法話集の邦訳。アチャン・チャーの本は初めて読んだが、この方もホンモノの素晴らしいお坊さんだなぁ。本当にいい本だった。近年、東南アジアや南アジアの仏教本が日本語で色々出版されていて、とてもありがたい。2018/02/04
とだうず
1
人生で触れたなかで最も優れた本が、この本を始めとするアチャン・チャーの一連の法話だ。僕の人生にこれほどまでに深く、そして魅力的な影響を与えてくれた本は他にはない。アチャン・チャーの法話はおどろくほど深いのに、おどろくほど分かりやすい。「立っているときも、座っているときも、歩いているときも、どこにいるときも、いつでも周りから学ぶことができます。自然なやり方で学べるのです。色や形、音、匂い、味、感情、思考など、あらゆることを観察し、理解してください。(p.110) 」2021/06/20