出版社内容情報
どんな状態の子どもでも保護者と子どもが望めば自分の地域の学校に通える――国連勧告でも話題になったインクルーシブ教育ですが、大阪府豊中市では50年も前から教職員と保護者の熱心な活動がつづき、今も「分けない」学校が当たり前に存在しています。
豊中市立南桜塚小学校には、全盲の子、車イスに乗っている子、さまざまな状態の子どもが通っています。
でも、それは大人にとっては「奇跡」でも、子どもにとっては何でもない当たり前の「日常」。
地域で生きる子どもを育てる地域の学校という「当たり前」がここにあります。南桜塚小学校の橋本直樹校長先生が、そんな子どもの当たり前の「日常」から学ぶ日々をつづります。
【本書の目次】
はじめに
第1章 南桜塚小学校の日々①
第2章 私が見てきた豊中の教育
第3章 南桜塚小学校の日常②
第4章 地域で生きる
第5章 すべての人の学びを保障する――夜間中学校
資料編 豊中の障害児教育の歴史
おわりに
目次
第1章 南桜塚小学校の日々1(初日、自分の名前を点字で打つ;「そら、友だちやん」 ほか)
第2章 私が見てきた豊中の教育(安心して子どもとして生きることができた時代;ともに生きていた ほか)
第3章 南桜塚小学校の日々2(入学を望むすべての子どもを拒否しない;支援学級担任は「かかわりすぎない」 ほか)
第4章 地域で生きる(卒業後の進路;ゆっくりしておいで ほか)
第5章 すべての人の学びを保障する―夜間中学校(北摂でただ一つの夜間中学校;先生はええな ほか)
資料編 豊中の障害児教育の歴史
著者等紹介
橋本直樹[ハシモトナオキ]
大阪府豊中市立南桜塚小学校長。兵庫県尼崎市生まれ。小・中・高校時代を地元の公立学校で過ごし、中学2、3年のときに出会った先生にあこがれ、中学校教員を目指す。1984年龍谷大学文学部史学科国史学専攻を5年間で卒業後、豊中市立中学校3校で25年間勤める。2年目から、同和教育推進の中心メンバーとして、さまざまな人権課題と向き合い、地域で行われる識字学級にも参加する。その後、豊中市教育委員会人権教育企画課指導主事、小学校・夜間中学校教頭、小学校長を経て、2020年度から豊中市立南桜塚小学校長。この間、豊中市進路保障委員会・豊能地区進路保障協議会事務局員、豊中市在日外国人教育推進協議会長、豊中市人権教育研究協議会長などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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