内容説明
学習指導要領改訂に携わった文部科学官僚が、基礎から解説。
目次
第1章 二つの未来像の相克と学校教育
第2章 学校の目的を実現するための学習指導要領―その役割と変遷(1958年から2008年まで)
第3章 2017年改訂のプロセスと基本的な考え方
第4章 「主体的・対話的で深い学び」と「見方・考え方」
第5章 学習指導要領を「使いこなす」こと
第6章 2017年改訂と学校における働き方改革
第7章 高校・大学の一体的改革と義務教育
第8章 「出藍の誉れ」時代を創造する学校教育
著者等紹介
合田哲雄[ゴウダテツオ]
文部科学省初等中等教育局財務課長。岡山県倉敷市出身。1992年旧文部省に入省し、福岡県教育庁高校教育課長(2000年)、国立大学法人化(2004年)や学習指導要領改訂(2008年)の担当、NFS(全米科学財団)フェロー(2011年)、高等教育局企画官(2012年)、研究振興局学術研究助成課長(2013年)、初等中等教育局教育課程課長(2015年)、内閣官房内閣参事官(2017年)を経て、2018年から現職。目黒区内の区立小・中学校のPTA会長を6年経験。九州大学、関西大学、宮城教育大学などの客員教授、非常勤講師を経て、上越教育大学(教育課程行政特論)および東京大学(高等教育政策論)の非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かおりんご
23
教育書。思っていたのと違っていた。でもまぁ、学習指導要領に縛られすぎないで、子供のためになる指導をしていきたいと思った。2019/09/05
koheinet608
9
ソニーが学歴不問ということで、履歴書に学歴を記入せずに入社試験を行った所、見事試験や面接をクリアした人は、ほとんどが高学歴だったという笑えない話しがある。創造性やら個性を重視しますという人は、大概、それを言う人に、そんなものはない。英語が重要だ!と言う人は、まず英語で自分の考えを発信したことがない。その喜びを知らないんだろう。新しい指導要領と言われる内容は、何処かの国で成功したと言われるやり方をつまみ食いのように、パワポにキレイに収めたという感じで、私からすると、非常にグロテスクにうつる。2020/07/02
motoryou
2
いや,これ必読だと。 「自分の足で立って,自分の頭で考える。」 自己選択と自己決定が尊重される。それは決して「自己責任」といって切ってしまう社会でなくて,「持続可能性」がその目的であり,未来を切り拓く「学び」に向けて。 絵空事だ,と言って逃げるのではなく,それぞれができることをやり続ける,その意味を感じる。2019/07/07
ひびきパパ
1
⭐️⭐️⭐️2021/06/11
U-Tchallenge
1
新学習指導要領が小学校では全面実施を迎える。そこで、手始めの一冊として読みたいのが本書である。著者は学習指導要領改訂に携わった合田哲雄氏である。合田氏は、自分の立ち位置を公教育と民主政の黒衣である、と述べている。だから、とてもバランスの取れた論が進められている。その中に教師たちに力を発揮してもらいたいこと、背中を押してくれていることが随所に見られる。新学習指導要領を理解すると共に、力を与えてくれる一冊である。教師にとっては必読の一冊となっている。2020/04/08
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