バッハ無伴奏チェロ組曲―秘められた<物語>を読む

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バッハ無伴奏チェロ組曲―秘められた<物語>を読む

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  • サイズ B6変判/ページ数 280p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784865593235
  • NDC分類 763.44
  • Cコード C1073

内容説明

当代最高のチェリストが〈聖典〉の謎に挑む。手がかりは残された4つの筆写譜のみ―。文筆家としても定評ある著者ならではの軽妙な筆致で6つの組曲に隠された聖書の物語を解き明かす!

目次

THE STORY―物語(J.S.バッハ―とても簡略な伝記;チェロ組曲の創世記;なぜ…バッハはこの組曲を書いたのか?;誰のために…チェロ組曲は書かれたのか?;どんな…楽器のためにこの組曲集は書かれたのか?;いつ…チェロ組曲は書かれたのか?;つぎのどの…楽譜資料が、バッハのオリジナルを忠実に再現していると信頼できるか?;C.P.E.バッハの写本;そして、どんな運命を…作曲後のチェロ組曲はたどったのか?;シューマンとチェロ組曲;カザルスとチェロ組曲)
THE MUSIC―楽曲(舞踏組曲!;チェロ組曲の歴史;楽章の構成;プレリュード;舞踏曲;アルマンド;クーラント;サラバンド;メヌエット(第1・第2組曲)
ブーレ(第3・第4組曲)
ガヴォット(第5・第6組曲)
ジーグ ほか)

著者等紹介

イッサーリス,スティーヴン[イッサーリス,スティーヴン] [Isserlis CBE,Steven]
世界屈指のチェロ奏者で、独特な感性と知性と音色が多くの聴衆をとりこにしている。バロックから現代音楽まで幅広い音楽に精通し、ベルリン・フィルやボストン交響楽団など世界最高峰のオーケストラと共演。その膨大なディスコグラフィには数々の受賞作が含まれる。新曲の世界初演も数多く手がけてきた。熱心な教育家としても有名で、各地でマスタークラスを開催し、好評を博している。文筆家としての活動では、本書以外にも子ども向けの音楽書を執筆しており、こちらでの評価も高い。1998年には音楽への貢献にたいし、エリザベス女王から大英帝国勲章(CBE)を授与された。楽器はモンタニャーナ(1740年製)やグァダニーニ(1745年製)も所有しているが、近年はロイヤル・アカデミー・オヴ・ミュージックから貸与されたストラディヴァリのチェロ「マルキ・ド・コルベロン」(1726年製)をおもに使用している

松田健[マツダタケシ]
関西外国語大学教授(社会学、音楽社会学、英語)、同大学外国語学部英語・デジタルコミュニケーション学科長。モダン・チェロを山口香子、竹内良治、Marion Davies、Leopold Teraspulsky、Eric Bartlettに、バロック・チェロを懸田貴嗣に師事。1980年代には関西楽壇でフリーランス奏者として広範に活動、1990年代前半には米国マサチューセッツ大学アマースト校のPerforming Arts Divisionでチェロ講師をつとめた。日本社会学会、日本音楽学会、日本ポピュラー音楽学会、およびAmerican Sociological Associationに所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

とも

29
​当代最高のチェリスト、イッサーリスが「バッハ 無伴奏チェロ組曲」について語る本。曲の成り立ちや演奏の変遷はもちろん、6×6=全36曲を解釈を交え解説している。演奏家ではなく音楽愛好家向けに書かれており、読みやすい。全体的に洒落っ気のある語り口で楽しい。 この曲は自筆譜が紛失しており、写譜ごとにスラーのかけ方など解釈の違いがある。それがどう演奏に影響するかを「大変なんです!」と嘆き節で語るくだりが面白い。 無伴奏チェロ組曲は内省的で、読書のお供にぴったり。私的オススメはトゥルルス・モルク盤。2026/06/22

tom

23
著者はチェリスト。この本は、バッハの「無伴奏チェロ組曲」について、知識と演奏体験を踏まえた解釈を書き記したもの。演奏家たちは、この曲を「チェロのバイブル」のように語り絶賛する。でも、私はそれほどのものかと疑っていた。だいいち、演奏会で聞いても、音源で聞いても、途中で眠ってしまって、感動することはなかったし・・・。でも、全36曲の解説を読み、組曲全体に流れる物語を知って、ああそうだったのかと。読み終えてから、5番を弾いてみると、ぜんぜん違う曲にように思えてきてびっくり仰天。この本は偉いと思ったのでした。2026/02/28

マカロニ マカロン

18
個人の感想です:B+。私は本を読むとき、必ず何か音楽を流している(読書のBGMなので実はあまり耳に入っていないが)。無伴奏チェロ組曲は読書タイムの五指に入る定番曲で、全6曲の演奏時間が2時間半程度で丁度良い。マイスキー、ヨーヨー・マ、藤原真理さんが定番だったが、著者のイッサーリス氏の演奏もガット弦を使った音色は魅力的。本書は英国で活躍中のチェリスト自らの演奏を解説する部分が読み応えがある。前半のバッハや曲の経歴は著者も言うように不明な点が多すぎ、「かもしれません」、「のようです」などあいまいな表現が多い2026/03/09

ヨハネス

5
1/3ほど読んで挫折。自分でこれを演奏するほどの人でないと、書かれていることが実感できなくて価値を享受できないと感じた。なおバッハが視力を失ったのを(たぶん糖尿病のせいでしょう)と書かれていた(p25)けど、そうなの?あたしは白内障手術の失敗と聞いてたよ?2025/12/21

Go Extreme

4
音楽の内奥にある感情的な旅 精神的な旅 地味な練習曲→世界中で最も愛される音楽作品 全スイート全体の気分と魂が凝縮 オリジナルのバッハ自身の手稿は発見されていません 弓はダンスしなければなりません 組曲の背後にある物語の可能性 イエス・キリストの人生の物語 精神的なナラティブ ロザリオ・ソナタ アレゴリー的表現 数学的な精密さと感情的な流出 約200年間ほぼ知られていなかった カザルスによる再発見 黙示的なバス・ラインを理解する 百以上の版と二百以上の録音 真実は音楽の中にあり、その外側にあるものではない2025/11/17

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