内容説明
処女作『ドリスのための合唱曲』から電子音楽の金字塔『テレムジーク』、『少年の詩』70年代の傑作『シリウス』、超大作オペラ『光』、そして絶筆にいたるまで―全作品を網羅した詳細な解説に加え、「モメント形式」「フォルメル技法」といったシュトックハウゼンが用いた作曲技法、幼少期のエピソード、大阪万博、9.11での発言など氏を取り巻いた周囲の状況までをも詳述した日本初のシュトックハウゼン入門書にして決定版。作品を収録した公式CDの情報や独・シュトックハウゼン財団協力のもと、多数の譜例・図版・写真を掲載。
目次
第0章 シュトックハウゼン創作活動概観
第1章 シュトックハウゼンの幼少期
第2章 1950年代
第3章 1960年代
第4章 1970年代『光』以前
第5章 光
第6章 クラング
第7章 天国の扉へ
著者等紹介
松平敬[マツダイラタカシ]
愛媛県宇和島市に生まれる。東京藝術大学卒業、同大学院修了。現代声楽曲のスペシャリストとして、湯浅譲二、松平頼暁、高橋悠治、池辺晋一郎、西村朗、近藤譲、三輪眞弘など100曲以上の作品を初演する。また、9度に及ぶシュトックハウゼン講習会参加の経験を生かし、『空を私は散歩する』、『歴年』などシュトックハウゼンの演奏至難な大作の日本初演に携わる。全曲無伴奏独唱曲によるリサイタル、東京23区の区歌・愛唱歌を網羅する演奏会など、独創的な企画も話題を呼ぶ。2012年のサントリー芸術財団サマーフェスティバル、クセナキス『オレステイア』公演では、3オクターヴの音域を駆使した壮絶な歌唱が、新聞各紙から高い評価を得た。現在、聖徳大学、立教大学講師、日本声楽アカデミー会員。低音デュオ、双子座三重奏団メンバー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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