音楽と病のポリフォニー - 大作曲家の健康生成論

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音楽と病のポリフォニー - 大作曲家の健康生成論

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  • サイズ B6変判/ページ数 352p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784865591903
  • NDC分類 762.8
  • Cコード C1073

出版社内容情報

音楽を創造することで内面の危機を克服し、芸術へと昇華させた作曲家たち。精神病理学者が解き明かす創造と疾病の驚くべき対位法!作曲は狂気か、それとも生存戦略か──

病に直面した作曲家たちの創造の秘密にせまる!

病に立ち向かえ。音楽を武器に!



ハイドン(認知症?)、

シューマン(進行麻痺?)、

ブルクミュラー(てんかん?)、

シベリウス(うつ病?)……



音楽を創造することによって、内面の危機を克服し、

芸術へと昇華させた作曲家たち──

精神病理学者が解き明かす創造と疾病の驚くべき対位法!



登場する作曲家

ヨーゼフ・ハイドン

ローベルト・シューマン

ノルベルト・ブルクミュラー

ジャン・シベリウス

リヒャルト・シュトラウス

ドミトリー・ショスタコーヴィチ

チャールズ・アイヴズ

ジャチント・シェルシ





第1章 わが力尽き果てぬ、われは老いわれは弱りぬ──筆を折るヨーゼフ・ハイドン



ハイドンの名刺

エステルハージ家の楽長の生涯

パパ・ハイドンの芸術

晩年

筆を折るハイドン

おわりに



第2章 詩と内因──しっかりと黙っているローベルト・シューマン



ヴァイオリン協奏曲ニ短調

二人のシューマン

詩と散文の抗争

クラーラ・ヴィーク

病と作曲

天使の歌

エンデニヒの病気

右手の故障

しっかりと黙っているシューマン

発狂を恐れるシューマン

内因を聴くシューマン

「知っている」シューマン

チェロとピアノのための《五つのロマンス》



第3章 ロマン主義とヒステリー──ノルベルト・ブルクミュラーの二つの回路



時代精神と「てんかん」

夭折の生涯

風変わりな人物

残された作品

二つの回路

ヒステリーと音楽



第4章 ヤルヴェンパーの沈黙──ジャン・シベリウスと第八交響曲



シベリウス晩年の謎

独立を待つフィンランド

ジャン・シベリウスの誕生

人となり

アイノラにて

シベリウスの音楽

ヤルヴェンパーの沈黙

「創造性の抑うつ状態」



第5章 自画像を描くことと人間学的均衡──才能を羽織るリヒャルト・シュトラウス



天才と職人

ホルン吹きの息子

指揮者シュトラウス

交響詩作家シュトラウス

家庭人シュトラウス

オペラ作曲家シュトラウス

第三帝国のシュトラウス

焦土のシュトラウス

矛盾なき相反

人間学的均衡



第6章 スターリニズムを生き延びる──ドミトリー・ショスタコーヴィチの生存戦略と健康生成



「証言」と「自伝」のあいだ

ソヴィエト最初の作曲家

躍進

プラウダ批判

これが彼の答えだ

サッカー狂い

二枚舌と多義性

ジダーノフ批判

雪解け

晩年

首尾一貫性のレジリアンス



第7章 日常生活の創造性──チャールズ・アイヴズとジャチント・シェルシの仕事



日常生活の創造性

チャールズ・アイヴズ

ジャチント・シェルシ

臨床のほうへ

創造性をとらえる



参考文献



あとがき



人名索引



初出一覧

小林 聡幸[コバヤシ トシユキ]
著・文・その他

感想・レビュー

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trazom

12
傑出した人物の病理と創造性との関係を論ずる「パトグラフィー(病跡学)」の一冊。シューマン、シベリウス、R.シュトラウス、ショスタコーヴィチなどが取り上げられているが、底流を流れる主題は、「ロマン主義とは何か」。非合理的であるロマン主義は、悪魔的・狂気的であるから、病跡学のアプローチを可能にする。精神科医が書いた書籍だから、病理的な説明が中心と思いきや、むしろ、この本は、多様な参考文献からの引用が豊富で、作曲家の人生と作品の分析に多くの紙幅を割いている。その意味で、音楽好きには、とても面白い一冊です。2018/12/14

どら猫さとっち

4
ハイドンからシェルシまで、名だたる作曲家たちが、病を抱えて名曲を生み出した背景に迫る評伝。著者は医学博士だが、その分野から分析する音楽家の健康状態と内面が、とても興味深い。シューマンの精神病理や、シベリウスがなぜ第8交響曲を完成しなかったのか、こと細やかに解説。音楽は聴く人の心身ともに癒すというが、作曲家たちはどうだったのか。そう考えると、何気なく聴いている音楽の深奥が見えてくる。2018/09/24

PukaPuka

3
クラシックに詳しくなくても、面白く読める。著者の前作『シンフォニカ・パトグラフィカ』よりも文体が洗練されている。昨今の日本の言論状況から、ショスタコーヴィチの章が政治的抑圧下におけるサヴァイヴの一例として、とても興味深かった。2019/07/22

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