裏声歌手のモンテヴェルディ偏愛主義 - 演奏・演出の現場から見た《オルフェオ》《ウリッセ》

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  • サイズ B6判/ページ数 235p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784865591873
  • NDC分類 762.37
  • Cコード C1073

出版社内容情報

この天才に、時代がやっと追いついた!
バロック音楽の時代を切り開いた巨匠モンテヴェルディの4つの代表作を
歌手・演出家ならではの視点から徹底解説する。
生誕450+1年!
モンテヴェルディが創り上げたバロック・オペラの世界は、こんなにも意味深&抱腹絶倒だった!
4つの代表作を知り尽くすカウンターテナー歌手が、その魅力と聴きどころを思い入れたっぷりに紹介する!

《オルフェオ(L’Orfeo)》(1607)
  世界最古のオペラ/オルフェオ伝説と日本神話/悲劇か大団円か ほか

《聖母マリアの晩課(Vespro della Beata Vergine)》(1610)
  超絶メリスマ&エコー/わらべ唄と三拍子/頑張れコルネット! ほか

《ウリッセ 祖国への帰還(Il ritorno d’Ulisse in patria)》(1641)
  英雄譚のはずが「人間の儚さ」?/お笑いネタは大食いおデブちゃんにおまかせ ほか

《ポッペアの戴冠(L’Incoronazione di Poppea)》(1642/43?)
  ケルビーノの原型?/キング・オブ・ドゥエット/《ポッペアの戴冠》は不道徳なオペラ? ほか

プロフィール
彌勒忠史(みろく・ただし)
カウンターテナー歌手。平成24年度(第63回)芸術選奨文部科学大臣新人賞(音楽部門)をカウンターテナーとして史上初めて受賞。千葉大学卒業。同学大学院修了。東京藝術大学声楽科卒業。国内外のオペラ・コンサート、テレビ朝日「題名のない音楽会」、NHKラジオ「まいにちイタリア語」などのテレビ・ラジオ番組に出演。CDに『No early music, No life?』(OMF/朝日新聞推薦盤)など。著書に『歌うギリシャ神話──オペラ・歌曲がもっと楽しくなる教養講座』(アルテスパブリッシング)、『イタリア貴族養成講座』(集英社)など。NHK語学テキスト『テレビでイタリア語』『ぶらあぼ』『教育音楽』等に連載寄稿。イタリア国立G.フレスコバルディ音楽院講師、東京藝術大学音楽学部声楽科教育研究助手を経て、現在、放送大学、学習院生涯学習センター非常勤講師。在日本フェッラーラ・ルネサンス文化大使。日本演奏連盟、二期会会員。男声ユニットLa Dillリーダー。日本音楽コンクール、東京音楽コンクールなどの審査員。2016年、佐渡裕指揮《夏の夜の夢》では主役のオベロンを、市川海老蔵特別公演《源氏物語》では歌唱および洋楽アドバイザーを務めた。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

お湯

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タイトルからして主観的なエッセイ集かと少し警戒したが、現代の視点からモンテヴェルディの音楽を肩肘張らず紹介した良書。 特にモンテヴェルディだとまとまった解説や伝記は少ないので、日本語で出版された貴重な本になっている。 簡単なモンテヴェルディその人の紹介と、4つの代表作をそれぞれ章立てて現代の上演を介しながら叙述していて、さらに作本の理解と興味が深まった。2018/12/12

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