相倉久人にきく昭和歌謡史

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相倉久人にきく昭和歌謡史

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  • サイズ B6判/ページ数 317p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784865591460
  • NDC分類 767.8
  • Cコード C0073

出版社内容情報

昨年7月、自選評論集『されどスウィング』刊行と同時に惜しくも世を去った音楽評論の大家・相倉久人の没後初となる著作。

卓抜なジャズ評論で時代を画した著者が自在に語りおろした日本ポップス文化論!

エノケン、美空ひばり、服部良一、坂本九、クレージーキャッツ、軍歌、百恵・聖子・明菜・奈保子、ユーミン、大瀧詠一、シャ乱Q──戦前・戦中のヒット曲・軍歌から、戦後のアイドル、ニューミュージックまで、流行歌を通して昭和を見る!

本書は2012~14年に行った連続対談を再構成・書籍化したものです。

はじめに    中安亜都子
第1回 榎本健一(エノケン)を聴き直す
海の向こうの歌を日本化する/エノケンのリズム感/舞台で生まれる歌/ポップスの崩壊/ダイナ繚乱/楽器を勝手に弾く/観客に投げ返す/

第2回 服部良一を聴き直す
上海と旧満洲/ジャズ・コーラスとブルース/日本のジャズ/エキゾチックな南と北/ブギウギとアメリカ文化の流入/古い上着よさようなら/

第3回 戦時歌謡を聴き直す(1)
陸軍幼年学校/金甌無欠揺るぎなき/出征兵士/流行歌の検閲/戦地では/国策と歌/紀元二六〇〇年/追い詰められて/忘れ去られる歴史

第4回 戦時歌謡を聴き直す(2)
戦時下の日常生活/身につかない音楽/雑居文化/戦時の平等幻想/戦時下の少国民/決定的な音色

第5回 美空ひばりを聴き直す
歌が巧いということ/ジャズ感覚のリズム感/川田晴久と美空ひばり/母と娘/作品を完璧に仕上げる/境界が崩れる

第6回 坂本九を聴き直す
訳詞家・相倉久人/日劇ウェスタンカーニバル/「上を向いて歩こう」/つなぐ人/本質と例外/テレビと九ちゃん/大切な歌

第7回 ハナ肇とクレイジー・キャッツを聴き直す
ジャズ系のユーモア/クレージーキャッツへの道/テレビと映画とクレージー/強烈な個性と仲の良さ/クレージーキャッツの時代/巨人・大鵬・卵焼きの時代

第8回 アイドル歌謡を聴き直す
準優勝の人/山口百恵の急成長/マーケットの拡大とミクスチャー/百恵と聖子/変わる明菜、変わらない聖子/無意識過剰の奈保子/アイドル三角形

第9回 ニューミュージックを聴き直す
東京系都会派音楽/日本語と外来音楽の日本化/勘違いされたフォーク/有無を言わせないすごさ/日本語で歌うということ/身体感覚と音色/忌野清志郎という到達点/西洋コンプレックスと近代主義の崩壊

第10回 平成の〈昭和歌謡〉を考える
グループとアレンジャー/洋楽のふりをする/?昭和?を使って/大きな歌謡曲界の崩壊/音楽が伝わるということ/多面的な自己と歴史認識の消滅

あとがき     松村洋

相倉久人[アイクラヒサト]
1931年東京生まれ。東京大学文学部(美術史)在学中からジャズ評論を執筆。その後、ライブの司会などを通してジャズの現場に深くかかわった。1970年代以降はロックやポップスを論じ、日本レコード大賞の委員も務めた。主な著著に『新書で入門ジャズの歴史』(新潮新書)、『相倉久人のジャズ史夜話』(アルテスパブリッシング)、『されどスウィング』(青土社)のほか、『モダンジャズ鑑賞』『ジャズからの出発』などがある。2015年没。

松村洋[マツムラヒロシ]
1952年大阪生まれ。音楽評論家。とくに沖縄の音楽文化、タイを中心とした東南アジアのポピュラー音楽文化、流行歌を通した日本近現代史の考察に力を注ぐ。映画評、書評なども多数執筆。主な著著に『日本鉄道歌謡史(1・2)』(みすず書房)、『唄に聴く沖縄』(白水社)、『アジアうた街道』(新書館)ほか、共著に細川周平編著『民謡からみた世界音楽』(ミネルヴァ書房)、井上貴子編著『アジアのポピュラー音楽』(勁草書房)などがある。


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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

48
図書館で目についた。タイトルに偽りなく、戦前からの歌を振り返っている点が類書を圧倒している。海外の音楽をいかに取り入れるかに苦心しても、そこにはやはり日本的なるものが、どうしても現れてしまうというのが現実であるようだ。もちろんそれが悪いわけではない。アイドルについての論で驚くのは、鋭くどこまでも理解しながら役割を演じていたという点。これにはまいった。2019/01/11

タイコウチ

7
エノケン、服部良一から美空ひばり、クレージーキャッツ、さらに山口百恵、忌野清志郎、最後は菊池成孔まで1枚1枚レコードを聴きながら昭和歌謡の大きな流れを相倉久人が語る(聴き手は松村洋)。相倉さんは譜面でも言葉でも説明できない声の質にこだわる。「自己表現のレベルでいうと、ロックやニューミュージックは歌謡曲にかなわないと思う。なぜかっていうと、歌謡曲は他人が作ったものを自己表現に引きずり込むわけでしょ。ロックなんかは、原則として自分で作った自分の世界でしかないわけだから、その分、表現の幅が絶対に狭いんですよ。」2017/01/09

qoop

6
ジャンル区分・リズムとメロディ・歌手の自我・リスナーの変化などを論じつつ、日本的なエッセンスが洋楽をどう咀嚼し、どう表現されてきたかを説いて歌謡史の流れに芯を通す。興味深い各挿話が集約されていく展開は強いグルーブ感あり。ジャズ、ロック評論からレコード大賞の委員など、多岐にわたり音楽業界に関わってきた相倉氏。亡くなる前に行われたこの対談には、その集大成ともいうべきエッセンスが詰まっているのかも。ミュージシャンと演劇人の打ち上げの違いとか、ジャズが日本の笑いに与えた影響とか、さらに展開を見たかった話題も多数。2016/09/13

72ki

1
図書館で借りて読んだが、購入決定。これはいい本だ。エノケンからKOHH、服部良一から中田ヤスタカ、笠置シヅ子からピコ太郎。昭和から平成、20世紀から21世紀、戦前から戦後。ずっと繋がってるものを確認できるし、断絶したものも認識できる。ウザがらずにルーツにも目を向けないと、今どこにいるのかも、わからなくなっちゃうよ!2017/01/24

tkm66

1
大変面白く、かつ貴重な証言満載。大御所・相倉が時折持ち出す俗流文化論はご愛嬌だが、松村の〈なんでも理に落ちる・落とそうとする〉具合が・・。2016/12/18

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