内容説明
法律は、リスクや安全に対してどのように考えたうえで制定・運用されているのか。新技術の開発者や医師が、リスクや安全についてどのように考え、新技術の普及のためにどのような取組みをしているのか。経済学、社会心理学等からみるリスクのとらえ方とは。ロボット、自動運転車、ドローン、医療機器等、実社会で活用していくためには、社会はリスクや安全性をどのように捉えていったらよいのか、文系‐理系の垣根を払って、やさしく解説!
目次
社会による技術のガバナンス
第1編 法工学の基礎(法工学のための法学入門;安全の自己決定;技術安全のための経済学的思考―インセンティブとガバナンス;リスクコミュニケーションと社会心理学;安全とCSR;規制権者としての国の責任)
第2編 新技術と規制の科学(ロボットに係る社会制度の現状と課題;オーダーメイド医療時代のリスクと安全;先進医療機器開発における事前責任とインフォームドコンセント―外科医から見た機械と人間・社会の関わり;医療機器の承認に関わるレギュラトリーサイエンス;医療系リアルワールドデータを用いた臨床疫学、薬剤疫学、費用対効果研究;次世代モビリティとITS、そして自律走行の社会実装について;九大の水素関連「ヒヤリハット」事象の分析と安全管理への反映;小型無人航空機(ドローン)の安全技術と安全制度)
著者等紹介
近藤惠嗣[コンドウケイジ]
福田・近藤法律事務所。1951年12月生まれ。1974年東京大学工学部卒。同大学院博士課程在学中の1979年司法試験合格。1982年工学博士。1984年弁護士登録。知的財産関連の法律実務のかたわら、工学の立場から安全・安心に関わる法制度の構築を提唱して、日本機械学会法工学専門会議の主要メンバーとして活躍中。現在、同志社大学理工学研究科非常勤講師(リスクマネジメント担当)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。