出版社内容情報
このお嬢様、日本経済の救世主。
内容説明
現代社会を舞台にした乙女ゲームに転生した悪役令嬢・桂華院瑠奈。瑠奈は持てる知力・財力・権力を総動員し、執筆の橘や極東銀行の一条支店長を味方へ引き込んだ上で、バブル崩壊後の金融機関連鎖破綻を見事乗り切った。『小さな女王様』として表舞台に躍り出た瑠奈は、新たに発足した渕上政権の下でさらなる手を打ち続ける。そのさなか、泉川副総裁と桂華グループに黒い疑惑があると取り沙汰されてしまい―。騒動の終着点が東京都知事選だとにらんだ瑠奈は、『首都奪還』のスローガンを旗印に候補を立て、東京都知事選へ臨むことに。未来を知る者としてあがき、やがて来る悲劇に目を背けながら、瑠奈は突き進む。そして21世紀を迎えた日本で、ついにあの男が動き出し―!?現代悪役令嬢による日本再生譚、第2幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
岡本
70
Kindle。バブル崩壊からの不景気を回避する事を目的に様々な企業を助けた主人公だが、周囲からは全く関係ない事が目的だと思われたり。終盤では首相が替わり主人公が懇意にしている派閥ではない「変人」が首相に。党をぶっ壊すだけでは飽き足らず財閥解体を掲げる内閣と如何に対峙するのか気になる所。2024/03/07
dorimusi
15
微妙にパラレルワールドな現代転生悪役令嬢もの2巻。 時代が記憶に残ってるところに入ってきた。9.11手前まで。元がなろうだからなのはわかるけど、ぶつ切り数ページストーリーを変に差し込んで話を飛ばす構成は書籍化でなんとかして欲しかった。 あと、女子小学生同士の会話の♪マークがうざい。よくわからん子供らしさ演出もちょっと…… ところで思った以上に世界設定が現代と違うことがわかってきましたね。もしくは史実とずれていってるのか?ストーリーは面白かったし先も気になるが、構成がぐっちゃぐちゃなので記憶が怪しい。2022/02/09
うっかり呑兵衛
14
Web版原作既読。都知事選に「コイズミ」劇場。自分と同年代なお嬢様が縦横無尽に引っかき回す。ヒロイン(「悪役令嬢」)に男衆が追いつき並び立とうとする気概も良い。そして着々と敷かれていく9.11への布石……2024/01/08
yraurb
13
拓銀令嬢2巻。主人公が貸し渋りに貸し剥がしでバタバタ倒産するであろう中小企業の救済に乗り出す巻。痛快でもあり、痛切に「こうだったら良かったなあ」と思わざるを得ないエピソード。ただこの巻の面白さはここからで、主人公が動かなければもっと国が苦境に陥ってただろうに陥らなかったからこその生臭い話が続々湧いてくる。その非情な塩梅が良い。ただ、この辺からエピソードのぶつ切れが目立つようになる。なろうでもそうだったのでそこは編集の力で読みやすくしてほしかった。2021/09/03
sansuke
12
金融機関連鎖破綻の危機を救ったと思ったら政変やら財閥による切り崩しやらが襲ってくる全く気の抜けない2000年代が始まる。みんなが最善を尽くそうとして結果最悪の方向に行ってしまうという言葉が実に重い。2021/08/22
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- 和書
- ヘブン 幻冬舎文庫