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出版社内容情報
割内タリサ[ワリナイタリサ]
著・文・その他
鵜飼沙樹[ウカイサキ]
イラスト
内容説明
地上への帰還を目指すカナミに立ちはだかる『風の理を盗むもの』ティティー。呼応するかのように千年前へ変貌するヴィアイシアの街。愛憎に満ちあふれるノスフィーはカナミを『未来』へ逃がしはしない…。全ての罪過を償うと誓ったカナミは、『詠唱』の『代償』を糧に未来の先端を紐解いていく。―それは、千年と百十一年に及ぶ前日譚。見栄っ張りの魔人混じりが起こした、他愛もない『ごっこ遊び』。「なんで…?」「なんで、こんなところまで…!?」虚ろに満ちる『第五十の試練』の果てで、いま童の原風景が想起する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
29
地上への帰還を目指すカナミたちの前に立ちはだかる『風の理を盗むもの』ティティーと手を組んで彼に執着するノスフィー。そんな状況にカナミは全ての罪過を償うと覚悟を決める第十弾。彼女たちが囚われる千年前の未練とカナミの因縁。カナミがティティーと追体験した千年前の前日譚で明らかになった未練の真実。ヤンデレなヒロインの事情に奔走するカナミという構図は相変わらずでしたが、頑張ってるわりにそんなヒロインが周囲に増えていくだけというか、一難去ってまた一難というか、平穏には程遠い彼を生温かい目で見守りたくなりました(苦笑)2018/03/21
まりも
24
「風の理を盗むもの」ティティーとの戦いの末、カナミは過去を見つめる決断を下すシリーズ第十弾。いつもの事ながらヤンデレと狂気と熱量と感動と、その他諸々がスゴい。他の方も書いてあるけど、今回は子供同士の喧嘩という言葉がぴったり合っている感じ。実力は確かでも心は未熟。そんな彼らだからこそ息を合わせた時の破壊力は素晴らしいものがある。まぁ、無事難事を乗り越えた後にも更なる難事が待ち受けてるあたり、この作品は本当期待を裏切らないよなぁと。どこまでも不安定なカナミの旅路は一体どうなることやら。次巻も期待。2018/03/25
わたー
20
★★★★★1冊まるごとティティー。素晴らしかった。カナミが過去と向き合い、試練に挑む。全てはたったひとつの未練を抱えて泣きじゃくるひとりの女の子のために。残念ながらノスフィー戦の決着はお預けだが、今回の戦闘でいい具合にトチ狂っていたので試練が楽しみだ。そして、1年しか経っていないのに見違えるほどの変化をしている地上。離ればなれになってしまったかつての仲間。嫌が応にも次巻で窮地に陥ることを予感させ、ゾクゾクする。2018/04/02
サケ太
14
圧倒された。非常に面白い。この疾走感。過去の出来事、ロードという人物が何故創り上げられたのかの物語。進む過去、そして更なる起源。この構成は神がかっている。ここまでやって物語はまだ終わらない。乗り越えればならない試練は終わっていない。過去の物語は現在にも続いている。他登場人物たちの現在も気になるところ。2018/04/19
リク@ぼっち党員
13
ロード・ティティーのための一冊。『統べる王』として分不相応に祭り上げられ壊れた子供の癇癪。周りの期待と使命感、成すだけの実力があったせいで止まれなくなった少女。逃げないことを決めたカナミがともに過去を精算する熱さが良い。この三人のパーティはこれまでで一番(カナミの胃的に)安定してるかも。そしてノスフィーの狂気っぷりよ。こっちは完全に自己満足。まあこういうの大好きなんですけど。久しぶりの地上は一年経過。変わった世界にその後が不明な仲間たち。世界がカナミに優しいわけはないので、どんな試練が待ち受けるのか期待。2018/03/22
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