内容説明
大佛次郎(一八九七~一九七三)小説家。明治維新、進取の気風の中で生まれ育った大佛次郎。一中、一高、東大法学部卒のエリート街道から本格的大衆文学作家となり、「鞍馬天狗」から近代日本人の精神の原点を求めた「天皇の世紀」までを生み出した。その作家の人間像とはいかなるものなのか。本書は一次史料を渉猟し、その生涯と作品が織りなす実像に迫る試みである。
目次
第1章 父・野尻政助と明治維新
第2章 誕生と横浜時代その後
第3章 高校から大学、そして結婚へ
第4章 「鞍馬天狗」と「ポケット」時代
第5章 「赤穂浪士」と新聞小説
第6章 敗戦前後
第7章 作品「歸郷」と「パリ燃ゆ」
第8章 「天皇の世紀」を超えて
著者等紹介
福島行一[フクシマコウイチ]
1931年山形市生まれ。慶應義塾大学大学院国文学博士課程満期退学。現在、防衛大学校名誉教授(専攻・国文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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