出版社内容情報
家に帰る途中、小さなハリネズミには見たいものがいっぱいありました。「ちょっと待って」そういうたびに、大きなハリネズミは、そばに寄り添っていっしょにながめます。沈む夕日、昇る月、香る花、フクロウ、ホタルの群れ。数えきれないほどの星をながめ、やがて家にたどり着くふたり。小さなハリネズミは、大きなハリネズミに抱かれて、気持ちよく眠っていました。
内容説明
おおきなハリネズミとちいさなハリネズミ。ふたりはいえにかえるところです。そらはゆうひにそまってまっかです。ちいさなハリネズミがいいました。「ねえねえ、ちょっとまって」ゆっくり歩くかえりみち。夜へとむかう時間はとくべつな時間。
著者等紹介
テッケントラップ,ブリッタ[テッケントラップ,ブリッタ] [Teckentrup,Britta]
ドイツ・ハンブルク生まれ。ロンドンのセントマーティンズ・カレッジ・オブ・アートで学ぶ。夫と息子とベルリンで暮らしている
木坂涼[キサカリョウ]
詩人、児童文学作家、翻訳家。詩集、エッセイ集のほか、創作絵本、絵本の翻訳も多数手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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シナモン
122
急いでばかりじゃなくて、たまには立ち止まって心惹かれるものを見つめる気持ちのゆとりを大事にしたい、改めてそう思わせてくれる一冊でした。色鮮やかな優しい絵も素敵です。穏やかな気持ちになれました。2022/08/30
MI
85
とても可愛いお話し。親子のハリネズミの帰り道、小さいハリネズミはお母さん、ちょっとまってとことあるごとに興味をひかれて、花の匂い、フクロウの鳴き声、カエルがいるとなかなか帰ってくれません。微笑ましい絵本。癒されました2023/08/31
モリー
72
帰り道は、寄り道しよう。ゆっくり、じっくり、二人で歩こう。とっくりと日が暮れても、せかさずに。幼い子供は好奇心の塊だ。大人のように時間割に制約されない精神の自由を謳歌させよう。子供が美しい夕焼けを日が沈むまで見ていたいと言うのなら、一緒に眺めればいい。ホタルを追いかけたいなら追いかけさせればいい。もう帰る時間だからなんて野暮なことは言わずに。大人の時間割に子供を合わようとせずに。それに、そんなことをするのはとてももったいない。子供は、この世界に普通にあるのに大人には見えない宝物を発見する名人なのだから。2022/12/10
もぐたん
61
大きなハリネズミと、小さなハリネズミの帰り道のお話。小さいハリネズミがいろんなところに興味を持って、だんだん帰るのが遅くなりますが…。感性の瑞々しさと、挿絵の可愛らしさに思わず微笑む絵本。2023/04/01
yomineko@猫と共に生きる
56
ドイツの作家さん作。大きいはりねずみと小さいはりねずみは帰宅途中。小さいはりねずみ、帰り道が楽しくて、沈んで行く太陽や、月が出る様子が見たい。段々帰るのが遅くなって行くが、おうちに着く頃には、大きなはりねずみに抱かれてスヤスヤ😊2024/03/31