感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほんわか・かめ
68
何度も繕って長く大切に、がモットーのあなふさぎ屋のジグモンタ。でも最近は新品がいいっていう者も増えて…。あいた穴さえ愛しく思えるジグモンタの技術と歌が素敵。2020/10/08
chiaki
57
令和3年度低学年課題図書。空いた穴を繰り返し繕いながら、一度作った巣を大切に使い続けるジグモの生態が、こんな可愛らしい絵本に!代々に渡って、洋服に空いてしまった穴を繕う仕事を営むジクモンタ。8本の手足を器用に使って糸を紡ぐ姿が、絡まってるようにしか見えなくてちょっと可愛い♡笑 穴を塞げばまだまだ着てもらえるはずなのに、うつろう時代や好みに押されて、落ち込むジグモンタ。でも、素敵なアイデアひとつで…!?これは是非低学年さんに読み聞かせしてあげたい。今年の低学年さん課題図書はSDGs関連の図書が多い印象。2021/04/26
ヨシ
57
自己満足だけの仕事はさみしい。勿論人に認められるだけが全てではないけれど…お互いの仕事を認め合い、それを伝えていけたらいいなあ。ハリネズミのベールはジグモンタの技術と想いがあるから美しくなったのだが、ハリネズミたち·特に末っ子が美しいと感じたことにより、より輝きを増したのではないでしょうか。この本は大人のための絵本だけど、2021年度の課題図書になりました。最近の低学年の課題図書は大人向けの絵本が必ず入っているけど、それって保護者が感想文を書き易くするため?(笑)2020/10/11
annzuhime
55
図書館本。洋服の修理をするジグモンタ。丁寧に穴を塞いでも、お客さんは古い服より新しい服を求める。自分の仕事はもう求められていないと思うジグモンタ。修理するだけではなく、新しいものを作り上げる。ジグモンタの物を大切にする気持ちがしっかり表現されている絵本。そうだね、長く使っているからこそ素晴らしいものは沢山あるよね。簡単に何でも手に入る時代だからこそ、娘たちにもジグモンタの思いをしっかりと受け止めてほしい。2022/12/04
chiaki
52
1,2年生に課題図書紹介後、こちらをチョイスして読み聞かせ。落ち着いた色合いのページから一変、末っ子ハリネズミのベールを広げるページでは「わぁ!」と声をあげる子も。中盤、ジグモンタをとても心配したそうで「かわいそう」と言っていた子もいました。読後すぐ「思ったよりおもしろくなかったー!」と正直な感想も。笑 感想文うんぬんではなく、モノを大切に使う心、誰かに届いてたらいいなぁ。2021/06/23