出版社内容情報
森にふれる、心にふれる。
人と森とのかかわりを医療の現場から見つめる、清新なドキュメント。
北海道の、ある精神科病院では、周囲の森を生かした森林療法を取り入れています。人の気配のする明るい森は温もりにあふれ、四季の美しさを湛える空間。
散策路を自由に歩くことで、社会で生きていく力を取り戻していく患者たち。紀成道は、この病院の営みを記録しながら、人間と自然との接続域、当事者と健常者の共存域である、「ふれあえる森」での出来事を写し出していきます。医療や福祉の現場から、存在と交わりの空間を捉えた貴重なドキュメンタリー。
北海道と京都の森で採集した木の葉を貼り込み、柔らかな布で包み込んだ装丁も世界観を伝えます。
著者等紹介
紀成道[キノセイドウ]
1978年愛知県名古屋市生まれ。2003年京都大学工学部卒。2005年京都大学大学院を中退し、フォトグラファーに。2009年「International Photography Awards」(米国)honorable mention。2016年「フォト・プレミオ」(コニカミノルタ)年度賞大賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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