出来事と写真

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784865410396
  • NDC分類 740.4
  • Cコード C0095

内容説明

二〇〇三年に陸前高田で撮られたこの一枚のスナップ写真は、東日本大震災によって、その意味を大きく変えることとなった。人の力の及ばない出来事に、写真家はどのように巻き込まれ、未来にどのような希望を見出したのか。

目次

第1章 二〇一一年十月二日―恵比寿・東京都写真美術館
第2章 二〇一一年十月四日―神保町・ボヘミアンズ・ギルド
第3章 二〇一二年一月二十一日―渋谷・サラヴァ東京
第4章 二〇一二年七月十七日―江古田・畠山直哉アトリエ
第5章 二〇一二年十一月七日―江古田・畠山直哉アトリエ
第6章 二〇一五年六月二十六日―江古田・畠山直哉アトリエ

著者等紹介

畠山直哉[ハタケヤマナオヤ]
1958年岩手県陸前高田市生まれ。筑波大学で大辻清司に師事。84年同大学院芸術研究科修士課程修了後、東京を拠点に自然、都市、写真のかかわりあいに主眼をおいて作品を制作、国内外で活動している。97年木村伊兵衛賞、2001年毎日芸術賞受賞。2011年三月東日本大震災の津波で実家が流失、母を失う。以後故郷に通い撮影をつづけている。11年開催の個展「ナチュラル・ストーリーズ」展(東京都写真美術館)で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞

大竹昭子[オオタケアキコ]
1950年東京都生まれ。上智大学文学部社会学科卒業。79年から81年までニューヨークに滞在、写真撮影、文筆活動をはじめる。ノンフィクション、エッセイ、小説、写真評論など、ジャンルを横断して執筆。2007年よりトークと朗読のイベント「カタリココ」を開催している。また、2011年東日本大震災が起きた日の十六日後の3月27日に「ことばのポトラック」をスタート、多くの詩人や作家がことばを持ち寄るイベントを定期的におこなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アマヤドリ

12
2018年に読んでいたのに、それを忘れて読み返した。 2011年の震災に関わる内容なので、2011年当時に感じたであろうことと、4年前にこれを読んで考えたこととも、また違う感触で会話に触れていることに気づく。 https://onl.tw/9uJbf7g2022/04/29

ほじゅどー

12
★★★東日本大震災をきっかけに出来事と写真の関係を考察した。311の津波で畠山氏は故郷陸前高田の風景と家と母親を失う。以後「出来事」を撮ることが必然となった。震災が彼の写真のスタイルを変えた。写真とは何かという問いがつねに頭の中にあった。問いの中に真実があるとしたら、今を生きる私たちの疑問を現実に即して引き出すのに、写真ほど相応しいものはない。写真に倫理はない。写真が内包する時間。写真は詩。今の時代、写真が撮れるだけでは意味がない。写真家として生きていきたいなら写真以外の何かを身につけなければいけない。2016/10/27

mori-ful

1
言葉と写真。「これは人生や芸術の問題というより、ひょっとしたら言葉の問題じゃないかと思うんですけどね」。荒木・篠山論争への言及も興味深い。2016/03/13

Nobfunky

0
畠山さんの写真をよく観てから読むべき本でした。写真なしで多くの文字を読んでも残念ながら頭と心に入ってこない。もちろん印象深いところは多々ありました。特にp1032017/07/06

かみのけモツレク

0
緊張感がある2016/11/28

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