著者等紹介
初沢亜利[ハツザワアリ]
1973年フランス・パリ生まれ。上智大学文学部社会学科卒業。第13期写真ワークショップ・コルプス修了。イイノ広尾スタジオを経て、写真家として活動を始める。受賞、2013年第29回東川賞新人作家賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akinbo511
11
初沢さんの北朝鮮の写真集でも思ったけれど、基地だらけの沖縄にも普通の人たちの日常がある。写真よりも、部外者である初沢さんの思いをつづった巻末の文章の方が印象に残った。 2015/11/01
猿田彦
8
「海をあげる」で、沖縄について知りたくなり手にした本です。フォトジャーナリストの初沢さんは自身に向けた言葉がタイトルになっているのだろうと感じました。オール沖縄で辺野古に反対するのは、基地が今の借地ではなく国有地辺野古になれば永遠に基地が沖縄にあるということだということすら気が付かなかった。反対派代表が病で運動から遠ざかる時、警官からねぎらいの言葉が投げかけられたという。同じ県民が心を一つに出来ず分断される姿は痛ましい。2021/11/18
deerglove
5
行ってみないとわからないというのはその通りですが、行ってもわからない、そんな場所があることさえ知らなかった、そもそも会える人だって限られているとなると、やはり写真の出番となりますね。デモに参加する人、防ぐ人。報道する人、される人。基地のアメリカ人と地元のヤンキー。夜のオネエさんと昼間のギャル。あたり前だけど、簡単には割り切れない現実が浮かび上がります。2015/09/04
tuppo
3
「現場に放り出された者たちはイラク人も米兵もジャーナリストもみな一様に弱者のように思えた。」/屈しない2024/08/23
たくさん
3
沖縄はやっぱり独特、と印象一瞬思ってしまうが、とても完全な日常が切り取ってある。怖い人も運動の人も成人式も島が狭いので密度が濃くなっていてびっくりする。震える。でも、ここに住むとすればこれは独特でもなんでもなく日常で恋しくなってくるのだろうと想像した。2015/11/04