サミュエル・フラー自伝―わたしはいかに書き、闘い、映画をつくってきたか

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  • サイズ A5判/ページ数 756,/高さ 21cm
  • 商品コード 9784865380453
  • NDC分類 778.253
  • Cコード C0074

内容説明

新聞記者からキャリアをスタートし、第二次世界大戦では歩兵として従軍、その後『拾った女』(53)『四十挺の拳銃』(57)『ショック集団』(63)『裸のキッス』(64)『最前線物語』(80)『ホワイト・ドッグ』(82)など、ジャンルを問わず常に刺激的な映画作品を監督し続けた、アメリカの映画監督サミュエル・フラー(1912~97)。また『気狂いピエロ』(ジャン=リュック・ゴダール、65)、『ことの次第』(ヴィム・ヴェンダース、81)、『1941』(スティーヴン・スピルバーグ、79)などに出演し、世界中の多くの監督たちに慕われた男。かつて犯罪事件記者でもあった彼の歴史は、そのままアメリカの歴史の光と闇とを浮かび上がらせる。本書は、ひとりの映画監督の自伝であり、20世紀という映画の時代の物語である。

目次

第1部(幸運の一撃;頭から先に飛び込む ほか)
第2部(ビッグ・レッド・ワン;ハスキー ほか)
第3部(あぶく商売ははじけてしまう;最初の成熟した西部劇 ほか)
第4部(ひっつかんで、ひっぱたいて、揺さぶってやれ;男根でいっぱい ほか)
第5部(お互いさま;サメたち ほか)
第6部(第三の顔;フランスの大黒柱 ほか)

著者等紹介

フラー,サミュエル[フラー,サミュエル] [Fuller,Samuel]
1912年8月12日、マサチューセッツ州ウースター生まれ。11歳の頃に父が亡くなり、一家はニューヨーク市に移住。移住後間もなく、新聞の売り子をして家計に貢献する。12歳で新聞社の原稿運び係となり、17歳で事件記者となる。パルプ小説家としても活動を始め、1930年代半ばからは映画の脚本を書き始める。第二次世界大戦中は、合衆国陸軍第一歩兵師団に所属、北アフリカ~ヨーロッパ各地を転戦し、生還。青銅星章、銀星章、名誉戦傷章を授与された。1949年に『地獄への挑戦』で監督デビュー。1997年10月30日、カリフォルニア州ロサンジェルスにて死去。享年85

遠山純生[トオヤマスミオ]
1969年愛知県生まれ。映画評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

garth

17
「戦争は、感情(エモーション)とは関わりがない。エモーションの不在が、戦争なのだ。その空虚さこそが、戦争のエモーションなのである」2016/02/12

ykoji

2
ひたすら圧倒された。760頁(しかも二段組!)もあり、読み通すのは容易ではないが読んでる間は終始、檄をとばされている感じ。出てくる登場人物も豪華絢爛で贅沢な読書体験でした。 「人間は死ぬ。みな同じ境遇にあるのだ。そしてわれわれ一人一人が、敗北も勝利もたんまり入った重荷を背負っている。その重荷を、微笑みを浮かべ、楽天的姿勢を固守し、残された人生を最大限に活用しつつ運んで行こうではないか。そう何度も敗北にうちまかされるがままになってなるものか。」2016/07/24

ハマジン

1
『四十挺の拳銃』について、「この映画のストーリーは、アメリカに浸透している"銃に魅惑された状態"に基づいて作られた。どうしてみんなが銃をセクシーなものと考えているのか、知りたいものだ。」と説明しつつ、その章に「男根(ファルス)でいっぱい」とタイトルをつけるユーモアに爆笑。また、フラーが銃規制派であったこともはじめて知った。第二次大戦の従軍経験が反映された作品群を考えれば、当然といえば当然のことなのだが。2018/04/19

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