内容説明
娘をストーカーに殺された父と母、小6の姪を妊娠させた28歳叔父、集団レイプに遭った女子高生and more。独自取材でわかった被害者と加害者その深い闇。
目次
1 2006年6月愛知県瀬戸市 深夜1時のデートに応じた女性をホテルに連れ込むと強姦になるのか
2 2019年1月大阪府豊中市 一流国立大学で勃発した強制性交事件の顛末
3 2011年1月大阪府八尾市 男たちに「パンコ」扱いされ、集団レイプの被害に遭った女子高生の悲劇
4 2017年11月愛知県名古屋市中区 強制わいせつ致傷男は8年後にデリヘルオーナーを殴り殺した
5 1999年8月愛知県西尾市 ストーカー殺人犯を被害者の仏前に座らせることができるか
6 2006年3月愛知県名古屋市天白区 小6の姪を妊娠させた鬼畜のような28歳叔父
7 2012年4月岐阜県各務原市 ニセ医者を演じた連続結婚詐欺師はこうして仏門に入った
8 1995年2月愛知県小牧市 午後の女子高生魔がたどった悲惨な末路
9 2014年6月愛知県弥富市 ママ友を支配して劇団追っかけ費用を稼いだ女霊媒師
10 2008年9月大阪府大阪市西淀川区 強姦冤罪事件を生んだ複雑すぎる家庭環境
著者等紹介
諸岡宏樹[モロオカヒロキ]
ほとんどの週刊誌で執筆経験があるノンフィクションライター。別名義でマンガ原作多数。1969年生まれ。三重県出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
465
うーーーーーーーーん。イライラさせられる内容ではある、性犯罪を犯しておきながら、シレッと武勇伝でも語るかのような犯人たちにゾッともさせられる。でもなんだろ、この上っ面感?著者はご自分を「足で稼いでニュースをモノにする」古い記者根性を売り物にしていらっしゃるようだが。このレベルならば、今やYouTubeで事件の詳しい背景や犯人の画像なんかも含めて「無料で」観られる時代に、この本に1,650円を出す価値を認められない、というのは言い過ぎか。2023/11/26
yomineko@ヴィタリにゃん
70
きつすぎる残酷な内容ばかり。特に一方的に思いを寄せられ惨殺された女子高生。犯人は事件を小説に書きそれで儲けて損害賠償をしたいなどとのたまっていた。ここでまた出た女性が「嫌よというのも好きのうち」という大きな誤解。いつからこの言葉があるのだろうか。男性本位の間違った考えで毒牙にかけられる女性達。人間としての尊厳を傷つけられた被害者は死ぬまでPTSDで苦しみ続ける。反省せず再犯を繰り返す輩対策が遅れている(やる気がないのか?)せいで今もまた被害者が続々と生まれている。2023/06/23
たまきら
40
ショッキングな描写に力が入りすぎていると思うし、ライターが結局何を言いたいのかが良くわからずに混乱しました。登場するのは「パンコ」という輪姦を遊びだと悪びれずに語る男をはじめ、自分の性欲を優先し女性の恐怖に気づけない男たち。悲しいけれどライターも同様にしか思えない。(ああ、気をつけなきゃ)とこの本で思える人もいるかもしれないが、自分はこういう描写で性的興奮を覚えている人がいるだろうな、とげんなりしました。2023/07/12
澤水月
9
関西のスラング「パンコ」を「仕立てる」男たちの悍ましさ…。事件もだが、関係者の「その後」も足で追う。終盤は(題名の題材とは異なるも)洗脳、共依存や宗教の問題が詰まった某事件なども。煽情的な欄を日頃綴りつつ社会の闇や一筋縄でいかない拗れへの著者の強い怒りが見える。後書きの全国紙記者と週刊誌記者との関係、それぞれの存在意義には首肯させられた。媒体ごとにどこも制約があれど、「何とかせねば」と思う者は存在している。本書は22年だが25年Netflix「アドレセンス」に通じるもの感じる、諸問題の可視化2025/05/05
わす
0
裁判記録をまとめた程度の記事が多く、ルポとしては食い足りなかった。2025/07/20