内容説明
1930年から現在まで、日本のマンガ界では様々な事件が起きている。国家による弾圧、悪書追放運動、差別表現、著作権侵害、わいせつ表現、盗作、トレース…。中には有名作品が大騒動に巻き込まれるケースも少なくないが、果たしてその真相は如何なるものなのか。トラブルの背景を読み解くことで、マンガ業界の裏面史が見えてくる!
目次
第1章 一九三〇~一九六九年
第2章 一九七〇~一九七九年
第3章 一九八〇~一九九九年
第4章 二〇〇〇~二〇〇九年
第5章 二〇一〇~二〇一四年
第6章 海外編
著者等紹介
満月照子[マンゲツテレコ]
編集者/ライター
桜井顔一[サクライカオイチ]
著述家/派遣業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kokada_jnet
63
2020年鉄人社から単行本で刊行されたものを、2021年に文庫化したもの。櫻井担当の、水木しげるネタがヨシ。渡部満のマジンガーZの油絵「散策する奈緒子/八甲田遠望」が笑える。https://www.aojc.co.jp/artworks/watanabe_mitsuru_naoko-hakkouda/ 都築響一+辛酸なめ子による六本木ヒルズがオープン記念の写真漫画「メメントモリビル 六本木ヒルズ夢日記」もよい。2025/07/28
fwhd8325
59
マンガは広く大衆的なメディアだから、小さな問題が大きく発展するものなんだと思いました。今は、マンガは読まなくなりましたが、子どもの頃は貸本屋があって、毎日のようにマンガを読んでいました。今では使ってはいけない表現だったとしても、それが子どもの目には社会そのものだと思っていたのだと思います。敏感になることだけが、良い社会を作るのではないと思います。2022/03/12