内容説明
世界には心が透き通るような美しい光景もあれば、見る者を奈落の底に突き落とす絶望的な風景もある。大量虐殺が起きた現場、心霊現象が起きる曰く付きの家、廃墟と化した街、自殺の名所、秘密の実験に使われていた島―。本書は、地球上のありとあらゆる不気味な場所を取り上げ、その地にまつわる史実と噂を衝撃的なビジュアルとともに紹介した１冊だ。トラウマ必至の１２５スポットをご覧あれ！
目次
グラビア（放射能汚染でゴーストタウンに 福島第一原発周辺エリア（福島県・双葉町、浪江町、大熊町、富岡町ほか）
恐るべき人体実験の様子を蝋人形で再現 ７３１部隊跡地博物館（中国・ハルビン） ほか）
第１章 日本（開拓民７人が食い殺された獣害事件を再現 三毛別ヒグマ事件復元現場（北海道・苫前町）
真岡郵便電信局事件で自決した電話交換手９人の慰霊碑 九人の乙女の像（北海道・稚内市） ほか）
第２章 アジア・オセアニア（植民地時代の反日抗争を再現 西大門刑務所歴史館（韓国・ソウル）
断崖絶壁に作られた死の登山道 華山・長空桟道（中国・陝西省） ほか）
第３章 ヨーロッパ（毒草、麻薬が栽培される超デンジャラスな庭 ポイズン・ガーデン（イギリス・ノーサンバーランド）
イギリスの黒歴史をグロテスクに再現 ロンドン・ダンジョン（イギリス・ロンドン） ほか）
第４章 アメリカ・アフリカ（広大な砂漠に用済みの機体が無数に 飛行機の墓場（アメリカ・アリゾナ州）
呪いを解くため家主が３８年間増築し続けた謎の屋敷 ウィンチェスター・ミステリー・ハウス（アメリカ・カリフォルニア州） ほか）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
空猫
29
読メで知り。自殺の名所、心霊スポットなどのいわゆるキワモノ本かと思いきや、大戦や悪政による大量虐殺が起きた場所、大事故、大事件現場、ロンドン・ダンジョンを代表とするその手の博物館から原爆記念館まで国内外のいわくつきの場所を紹介したいたってまとも(?)な内容だった。ナチスに隠れがちだが、旧ソ連やカンボジアの非道も再確認できた。手元においておこうとは思わないけど意外と掘り出し物な1冊だった。2019/08/13
さといも
21
一つ一つの情報量は少ないし、写真も少ないが、心身共に元気な時に読まないと凹む。とりあえず絶対に行きたく無いのはアメリカ・ネバダ州のクラウン・モーテル。ピエロ苦手なので写真でも怖かった。2019/06/26
Sobbit
6
紙の本をAmazonで久々に購入。元々ギョッとするようなものが好きで、本書で紹介されているシリラート医学博物館や華山を実際に訪れたことがある。良かったのは、まだ世界にはこんなにギョッとするスポットがあると知れたこと。これがあればな…というのが、情報ソースが少々古いのかそれとも私が間違ってるのか、私が調べた情報と異なるものがあること。あと、ギョッとするのは我々の一般通念と異なるからであり、でもそういう歴史の積み重ねの上に現在の我々があるということに対するリスペクトが少々足りないかなと思った。2020/07/10
チョビ
5
猛烈にこの本のライターに対して腹がたつ。感想が多いのだ。悲惨さは昔の日本人には向けても外国人には向けない。また、自分にとって都合のいい歴史観を持っていて、とても優等生的なのだ。その裏には確実に「俺が手を下したわけじゃないから、先祖の罪はいくらでも突っついてやるわー」という薄汚さ。その匂いがプンプンするところは、この本のどんなグロい写真よりもグロく、絶望する。2019/12/21
kaz
2
大量虐殺、人体実験、奇妙な収集物、自殺の名所、廃墟等、絶望という冠にふさわしい場所を多数紹介。広島平和記念資料館が並べられていて違和感を感じないのが、少し不思議。 2019/11/17
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