鉄人文庫
自殺直前日記 改

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  • サイズ 文庫判/ページ数 429p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784865371468
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0195

出版社内容情報

準備中

山田花子[ヤマダハナコ]
著・文・その他

内容説明

漫画家・山田花子は1980年代半ば~90年代前半、『ヤングマガジン』『ガロ』等で発表した“いじめ”という主題をベースに生きづらさを描いた作品で人気を博すが、繊細過ぎる性格ゆえ精神を患い、自死に至る。1992年5月24日没。享年24。自殺直前まで綴った日記は、出版後10万部超のベストセラーに。残された漫画作品は現在も読み継がれている。伝説の日記を“定本”として復刊。

目次

復元版について(編者)
写真で振り返る山田花子
まえがき 入院中の由美(山田花子)のこと(文・高市俊皓(父))
精神病棟にて 私が考えたこと&身近にいた人々との会話
私の一番長かった日(文・高市裕子(母))
世界は嘘つき―まず「常識」を疑え!
仕事できないのに、プライド高いから苛められる(アルバイト日記)
恋愛講座・男女物語(最初の恋人Uのこと)
私にとって家族とは何か?
作家と編集者 私がメジャー誌で仕事できない訳〔ほか〕

著者等紹介

山田花子[ヤマダハナコ]
漫画家。故人。1967年東京生まれ。15歳で『なかよし』ギャグ漫画大賞佳作に入選。87年『ヤングマガジン』で漫画家デビュー。人間の偽善や暗部をテーマに世の中の矛盾を問う作風で、カリスマ的な人気を得る。92年5月24日、投身自殺によって命を絶つ。享年24(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

吉野ヶ里

6
不器用な完璧主義者の日記。思ってたより、嫌な気分になる。当たり前だが、人間は色々考えていて、生存戦略を練ったり、防衛したりしている。彼女の日記には憎しみや嫌悪感、自己否定があふれている。一方で、喜びの描写が少ない。ほとんどない。記録しなかった喜びも見せて欲しかった。彼女の殉じた誠実さ(不器用なプライド)は、私が生き残るために捨てたもので、同種の何かがあったことを今も覚えている。最期までプライドを持つことは羨ましくもある。同輩にいたら敵対していたし、虐げていたとも思う。2020/07/10

ユカ

4
この日記のとおりなら、著者の周りにいる人たちはかなり冷たいけど、それ以上に本人が一番辛辣。もう一人の山田花子が常にいじめている。「助けて」の後に「知るかよ」と続く。自分を客観視できて被害者意識が強い。苦しい。客観的に見た自分をこんなにつらつらと書き続けるのは苦しいだろうな。オシャレでスタイルいいのに…2019/03/15

ぽるる

2
わたしが、小学校高学年くらいから20歳過ぎまで、毎月購読していた漫画雑誌「ガロ」に、連載を持っていた天才漫画家山田花子さん 。この「ガロ」という雑誌は、所謂アングラ系というやつで、連載している作家陣も錚錚たるメンバーでした。丸尾末広さん、花輪和一さん、ねこぢるさん、みぎわパンさん。その中でも、山田花子さんの存在感と才能は突出していたように思います。彼女が高層マンションから飛び降り自殺を図ったと知った時は、驚きもしましたが、それと同じくらい「そうなのか」と妙に納得してしまったことを覚えています。2018/11/28

bgo

1
毒親2022/01/30

吉本浩紀

1
部分的ではあるが共感できる部分もある。ネガティブな人間はいつの時代でも考えていることは似ているようだ。この本は日記だが、今の時代はTwitterなどで容易にこのような人の思いを知ることができる。それが良いか悪いかは分からないが…様々な要因で悲観的な人間もこの世にいるということを忘れてはいけない。2019/07/12

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