戦後怪奇マンガ史

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戦後怪奇マンガ史

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  • サイズ A5判/ページ数 287p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784865370591
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報



<目次>

●第一部 戦後怪奇マンガ史
はじめに
前史
「こわいまんが」の出現と成立
水木しげると兎月書房
「怪奇探偵漫画」の台頭
怪奇時代劇と小島剛夕の人気
怪奇アクションシリーズ登場
小説と映画の静かな怪奇ブーム
貸本劇画の奇書、怪書、珍書
●第二部 恐怖マンガの系譜
楳図かずお 恐怖の刻印/恐怖の完成/少年から少女へ
恐怖からの脱出、SFへの飛翔
少年誌発・妖怪ブーム
ムロタニ・ツネ象・孤高の怪奇世界
楳図かずおと古賀新一
古賀新一・因果の舞台劇
怪奇競作短編ブーム その1
山田ミネコ 魔法少女の時間
萩尾望都・吸血鬼幻想/怪奇からSFへ
山岸凉子・「ゆうれい談」の登場/肉体・精神・霊/霊感少女の災難
日野日出志・原色の風景/狂気の地獄絵
手塚治虫・青年怪奇マンガへの挑戦/暗い時代の中で/闇の記憶としての恐怖
山上たつひこ・悪意と恐怖とグロテスク
池上遼一・不条理の風景
諸星大二郎・日常にひそむ闇/SFの中の怪異
永井豪・笑いから恐怖へ/恐怖からSFへ
怪奇競作短編ブーム その2
古典名作書き下ろしシリーズ
ひばり書房の軌跡
立風書房・レモンコミックスの作家たち
美内すずえ・伝奇ロマンの語り手
佐伯かよの・SFの中の恐怖
里中満智子・愛に恐怖を
わたなべまさこ・悪魔の少女たち/怪奇メロドラマへの道
つのだじろう・マンガと心霊科学
●解題
成瀬正祐/想田四
●資料
ひばり書房 怪奇マンガ総目録(暫定版)


米沢嘉博[ヨネザワヨシヒロ]
米沢嘉博(よねざわ・よしひろ)1953?2006
1953(昭和28)年熊本市生まれ。明治大学工学部入学を機に上京。漫画批評グループ「迷宮」の活動に参加しマンガ評論、大衆文化評論を開始。80年12月からコミックマーケット代表、2001年7月から日本マンガ学会理事をつとめる。2006年10月1日、病没。享年53。
2009年には「米沢嘉博記念図書館」(明治大学)が開館された
主要著書:
『戦後少女マンガ史』新評社/ちくま文庫
『戦後SFマンガ史』同上
『戦後ギャグマンガ史』同上
『手塚治虫マンガ論』河出書房新社
『藤子不二雄論 FとAの方程式』河出書房新社
『戦後エロマンガ史』青林工藝舎
主要編著:
『別冊太陽 子どもの昭和史 少女マンガの世界』平凡社
『別冊太陽 子どもの昭和史 少年マンガの世界』平凡社
『別冊太陽 子どもの昭和史 手塚治虫マンガ大全』I, II 平凡社
『別冊太陽 乱歩の時代 昭和エロ・グロ・ナンセンス』平凡社
『別冊太陽 発禁本』I, II, III 平凡社

赤田祐一[アカタユウイチ]
赤田祐一(あかたゆういち)1961?
1961年東京都生まれ。著述業・編集者。79年秋、同人誌『漫画新批評大系』を通じて著者と知遇を得る。太田出版のマンガ復刻では、シリーズ監修(全18冊)を米沢氏にお務めいただいた(竹熊健太郎、宇田川岳夫と共同)。著書に『消されたマンガ』(共著/彩図社)等がある

内容説明

初めて解き明かされたホラーマンガの通史!

目次

第1部 戦後怪奇マンガ史(はじめに;前史;「こわいまんが」の出現と成立;水木しげると兎月書房;「怪奇探偵漫画」の台頭 ほか)
第2部 恐怖マンガの系譜(楳図かずおその1 恐怖の刻印;楳図かずおその2 恐怖の完成;楳図かずおその3 少女から少年へ;恐怖からの脱出、SFへの飛翔;少年誌発・妖怪ブーム ほか)

著者等紹介

米沢嘉博[ヨネザワヨシヒロ]
1953(昭和28)年熊本市生まれ。明治大学工学部入学を機に上京。漫画批評グループ「迷宮」の活動に参加しマンガ評論、大衆文化評論を開始。80年12月からコミックマーケット代表、2001年7月から日本マンガ学会理事をつとめる。2006年10月1日、病没。享年53(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

keroppi

54
貸本時代から少女マンガを経て、怪奇マンガは様々な傑作を生み出してきた。実に丁寧に怪奇マンガの系譜を綴る。水木しげる、手塚治虫、石森章太郎、楳図かずおと言った巨匠たちだけでなく、私も知らなかったマイナーな作家まで、取り上げている。怪奇マンガが、少女マンガが先行したのは、少女は怯えるもので、少年は、その恐怖に立ち向かっていかなければいけないものだったからだとか。ここに取り上げられている作品を読みたくなったし、著者の米沢嘉博さんの他のマンガ論も読みたくなった。2019/01/13

HANA

50
戦後漫画界を地下水脈のように流れる怪奇マンガの流れを追った一冊。前半と後半に分かれており、前半では全体的な流れを追い、後半ではそれぞれの作家論となっている。子供の頃からこのジャンルはそれなりに読んでいたつもりなのだが、自分の見据えていたのが大山の麓でしかなかったことを思い知る。貸本漫画から70年代まで論じつくす著者の知識にまずは脱帽。作家論も手塚治虫や永井豪から水木しげる、楳図かずお、日野日出志とこのジャンルに興味を持つ者なら避けては通れない人ばかりで頁から目が離せない。久々に読み返したくなってきたなあ。2018/12/28

冬憑……(ふゆつき)

9
怪奇漫画。何とも心惹かれるワードである。僕は十代半ばにして活字に心を奪われ、漫画を多く読む時期を逃してきた。楳図かずおや日野日出志つのだじろうその他遍く輝かく怪奇マンガ作家の作品。読みたい。あわよくば所有したい…そして語りたい。86年〜90年にかけて執筆された物を纏めた本となっており、怪奇マンガの黎明期、貸本時代から90年代手前辺り迄を丁寧にわかりやすく紡がれている。しかし「恐怖」と「グロテスク」なまでの心理描写を怪奇漫画に求めたのは少女達だったという事実が面白い。怪奇漫画を改めて見つめたくなる一冊だった2017/09/14

kenitirokikuti

8
本書、 2016/7/22にソフトカバーで刊行されたが、この2019年1月に文庫落ちしていた。 → https://twitter.com/tetsujinsya/status/1085813363563622400 鉄人社は裏モノJAPANを出してるところか。怪奇マンガは……差別表現がモロにアレなのでそういうところでないと出せないですね。ぼくは90年代後半に在日ヤクザとかも絡んだノワールふう同人やったけどドキドキしました(奥付の住所、サークル代表の後輩ンちだったの気づいたけど黙っててゴメンね)2019/01/21

Gen Kato

5
祖母の家にあった伯父蔵書(宝の山)から引っ張り出して読んだふっるーい怪奇マンガも触れられていて嬉しかった(超個人的感想)。山岸涼子先生、ひさびさに読み返そうかなあ…2018/03/19

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